第348話🦇犯人…発見？？ ページ13
*シャオロン side*
「し、失礼しますッ！」
ドキドキしながら生徒会室の中へ足を踏み入れると……一番奥の椅子に、アメリ会長は堂々と座っていた。
「そう硬くなるな。いつものようにおふざけ半分で来たわけではないことは、わかっている。問答無用で追い返したりはしない」
さすが、生徒会長…寛大な対応に感謝やな……。
「お前たちがここへ来た理由は、大方把握している。……団員の、シュピーゲル・T・ミラが暴れている件についてだな」
「……はい。俺たちは……大事な仲間であるアイツをあんな目に遭わせたヤツを、許せない。必ずこの手で捕まえて、ミラを元に戻したいんです！！」
本気の想いを伝えると、アメリ会長はふっと息を吐いてこう告げた。
「ああ、私も同じような気持ちさ。……そこでまずは、“犯人を捕らえる”ことより“ミラを元に戻す”ことを優先しようと考えてな」
そう言ってアメリ会長は、どこからともなく1人の生徒を引きずり出してきた。
「そ、その生徒は……？」
「２年、エリゴス・シネル。……先日の
「え……ええええええええ!?!?!?」
コ、コイツが…アメリ会長を乙女にした犯人……!?
「ミラに対しての動機が思いつかず、除外しかけていたんだが……念のため尋問しておいて良かった」
「え、それってどういう……」
何とも言えない顔でシネル先輩を見やりながら、アメリ会長は答えた。
「ミラをおかしくさせた例の薬を作ったのは……―――間違い無く、コイツだ」
……………は？？？
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年9月11日 21時
