第347話🦇協力希望先 ページ12
*シャオロン side*
ミラをおかしくしたあの女子生徒を見つける……と意気込んだものの、全学年全クラスを回っていては時間がかかりすぎる。
今こうしてる間にも、先生がミラを抑えてくれてるんや……一刻も早く事態を解決しないと。
そう考え、俺は“ある場所”へと向かうことにした。
ー*ー*ー*ー
我々
「ほ、本気かシャオロン……? 散々あしらわれてきた生徒会に、協力してもらうなんて……」
不安そうに確認してくる大先生に、俺は胸を張って答えてやる。
「それが一番確実やろ。俺らみたいなオンボロ
何度か、ミラとアメリ会長が親しげに話しよる姿を見たことがある……どういう関係かは知らんが、2人はそれなりに仲が良いってのは確かや。
いくら我々
そんな
「わ……我々
「……ああ、入れ」
扉の向こうから聞こえてきたアメリ会長の声に、ドクンと心臓が跳ねる。
……落ち着け、俺。いくら憧れの存在を前にして緊張するからって、本来の目的を果たせんほど軟弱じゃないやろ。
こんなことでビビっとったら、ミラに笑われてしまうわ……!!
アイツの憎たらしい笑顔を無意識に思い浮かべながら、俺は自らを鼓舞して生徒会室の扉を開けた。
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年9月11日 21時