検索窓
今日:33 hit、昨日:17 hit、合計:36,729 hit

第249話🦇不眠四人衆 ページ10

*ミラ side*

「……なんやえらい眠そうやな、みんな」

ある日の昼休み―――いつもの5人でメシを食いながら、アタシはみんなに向かってそう言った。

「あー……昨日さぁ、5人でゲームやってたやん? お前は早めに抜けたけど…あれから深夜までやってしもてさぁ……」

「えー!? あの後そんなにやってたん!? ずっる!! アタシもやりたかったわ!!」

シャオロンからの返答を聞き、アタシは(うらや)ましさが何よりも来て声を上げた。

「あーもー、母さんがグチグチうるさかったからやめさせられたのマジムカつくッ……!!」

「ミラちゃんのお(うち)はいろいろ厳しいんやなぁ……」

あくび混じりのウツの言葉に「ホンマそれよ」と返しつつ、4人の顔を見回して続ける。

「にしても……そんな状態で、次の授業大丈夫なん? 次、あのブルシェンコ先生やで? 寝たらヤバイやろ」

「まぁ…なんとかするわ……」

あくびしながら答えたシャオロンに1ミリも説得力を感じなかったが、なんとなく面白くなりそうな気配だけは感じた。



ー*ー*ー*ー



そして始まった、午後一の授業―――案の定、4人は眠気がピークに達しているようだった。

「ヤッベェ…死ぬほど眠い……」

そう小声で言いながらシャオロンは、さっきからずっと自分の手の甲をシャーペンでぶっ刺している。効果あるんやろかアレ?

「昼メシ食った後のブルシェンコ先生のダンディボイスは睡眠導入剤やでホンマ……」

ダンディボイスwww ウツの奴、担任のことずっとそう思ってたんかww

というか、最大の原因は深夜までゲームやってたことやろ絶対ww

ゲームはもっとやりたかったけど……今回ばかりは、口うるさい母さんに感謝しとくか。ムカつくのは変わらんけどな!!

第250話🦇vs眠気→←第248話🦇タッチダウン?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
98人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月22日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。