第249話🦇不眠四人衆 ページ10
*ミラ side*
「……なんやえらい眠そうやな、みんな」
ある日の昼休み―――いつもの5人でメシを食いながら、アタシはみんなに向かってそう言った。
「あー……昨日さぁ、5人でゲームやってたやん? お前は早めに抜けたけど…あれから深夜までやってしもてさぁ……」
「えー!? あの後そんなにやってたん!? ずっる!! アタシもやりたかったわ!!」
シャオロンからの返答を聞き、アタシは
「あーもー、母さんがグチグチうるさかったからやめさせられたのマジムカつくッ……!!」
「ミラちゃんのお
あくび混じりのウツの言葉に「ホンマそれよ」と返しつつ、4人の顔を見回して続ける。
「にしても……そんな状態で、次の授業大丈夫なん? 次、あのブルシェンコ先生やで? 寝たらヤバイやろ」
「まぁ…なんとかするわ……」
あくびしながら答えたシャオロンに1ミリも説得力を感じなかったが、なんとなく面白くなりそうな気配だけは感じた。
ー*ー*ー*ー
そして始まった、午後一の授業―――案の定、4人は眠気がピークに達しているようだった。
「ヤッベェ…死ぬほど眠い……」
そう小声で言いながらシャオロンは、さっきからずっと自分の手の甲をシャーペンでぶっ刺している。効果あるんやろかアレ?
「昼メシ食った後のブルシェンコ先生のダンディボイスは睡眠導入剤やでホンマ……」
ダンディボイスwww ウツの奴、担任のことずっとそう思ってたんかww
というか、最大の原因は深夜までゲームやってたことやろ絶対ww
ゲームはもっとやりたかったけど……今回ばかりは、口うるさい母さんに感謝しとくか。ムカつくのは変わらんけどな!!
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月22日 9時