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第228話🦇ざまぁみろ ページ37

*ミラ side*

『“トリッキーで賞”。賞品は、代表者1名の位階(ランク)を“1”昇格させる』

カルエゴ先生の言葉を聞き、生徒たちは「おおおお!!」と歓声を上げる。

かくいうアタシも、すっかりテンションが上がりまくっていた。

『こんな賞を()るバカ共を、皆で(あざ)笑ってやろう。さっさと上がってこい―――魔具研究師団(バトラ)

その名が耳に入ってきた瞬間、アタシの胸中は歓喜でいっぱいになった。

「やった…やった……!!」

顔を輝かせて興奮するアタシを、ラッダァ先生は隣から優しく見守っている。

そのことにも気付かないくらい舞い上がっていたアタシは、アリスに背を押されながら登壇(とうだん)するイルマをしっかりとス魔ホに収めてやった。

これでイルマも、位階(ランク)3(ギメル)”か……いよいよ追いつかれそうでヤバイな!

笑顔と歓声、そして拍手に包まれる講堂内を見渡し……アタシは、最大級の笑みを浮かべる。



見てみいや、キリヲ先輩……アンタが残してった魔具研は今、こんなにもみんなを笑顔にしてまっせ。


―――――ざまぁみろ!!!!



「良かったな、ミラ」

ラッダァ先生に声をかけられ、アタシは満面の笑みを向ける。

「はいッ! もう自分のことのように嬉しいですわ〜!」

はしゃぎまくっていると、ふとラッダァ先生が何かに気付いたように視線を動かした。

「……あれ。なんか……お前の担任、こっち来てね?」

「へ?」

ラッダァ先生の視線の先を追うと、どこから湧いて出たのかブルシェンコ先生が一直線にこちらに向かってきていた。

え、何か怒ってへんアレ? 怖ッ。←

「うえ〜……俺、あの先生苦手〜」

アタシと一緒に何度か説教をくらったことがあるからか、ラッダァ先生は素早い身のこなしで逃げるように講堂から出ていってしまった。

第229話🦇優しい先生→←第227話🦇結果発表



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わらび - レッツゴー怪奇団・・・? (2023年1月30日 15時) (レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀`*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます!これからも読ませていただきます! (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます!! いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀`*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます!応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月8日 18時

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