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第220話🦇面白くて変な奴 ページ29

*ミラ side*

しばらく中央広場にて先輩たちと駄弁(だべ)っていると、サリバン様に肩車された状態でイルマが降りてきた。

アメリがイルマに駆け寄るのを皮切りに、興奮しきっていた他の生徒たちも彼を取り囲む。

「相変わらず人気者やなぁイルマくんは」

「まーた目立っちゃって……シャオロンさんがここに居たら、絶対噛みついてますね」

「わー、想像できますわw」

ちなみにそのシャオロンは、まだ中央広場に来ていないらしい。大方、他の3人と一緒にまだ仮想空間冒険してるんやろw

なんてことを考えながら、アタシは一歩離れた所からイルマを見守る。

「君たちは何師団(バトラ)なの?」

サリバン様に手渡された拡声器を受け取り、イルマは生徒からの問いかけに答える。

『ぼっ、僕たちは……魔具研究師団(バトラ)です!』

「魔具って物置の!?」

「マジか」

うんうん、この『予想外です』って反応……やっぱええよな♪

「アスモデウスがいるところだ!」

「彼が作ったの?」

『作ったのは1年、アスモデウス…と、ウァラク・クララと僕……』

そこで一瞬言葉を切り、イルマは拡声器を持つ手をギュッと握り締める。

『それと3年、アミィ・キリヲ……あと、所属師団(バトラ)は違うんですけど―――1年、シュピーゲル・T・ミラ……この5人で作りました!』

「……………えッ」

まさか自分の名前が出されるとは思っておらず、ポカンと固まってしまう。

「え、ミラさん……?」

「は、はなびってやつ作るの手伝ったんですか!?」

「……ぶふっ」

両隣の先輩たちに答えることもせず、アタシは(たま)らず吹き出した。

まさか、さらにおもろいことしてくれるなんて……ホンマ変な奴やな、イルマは!

不思議そうに見つめてくる先輩たちをよそに、アタシは腹を抱えて笑いまくるのだった。

第221話🦇本祭スタート→←第219話🦇悪くない心地



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わらび - レッツゴー怪奇団・・・? (2023年1月30日 15時) (レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀`*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます!これからも読ませていただきます! (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます!! いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀`*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます!応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月8日 18時

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