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第207話🦇降りかかる衝撃 ページ16

*ミラ side*

最初は幻術帽子を脱ごうと必死になって慌てていたシャオロンたちだったが、すぐにゲームに熱中し始めたようで。

「超おもろそうやん。てか、動きウケるw」

(はた)から見てると滑稽(こっけい)やなコイツら……ww」

「ちょー楽しい」

アタシはス魔ホを、ショッピ先輩はビデオカメラをいつものように構え、暴れまくる4人の姿をそれぞれ収めている。

そんな時、チーノ先輩がふと思いついたようにこんなことを言った。

「そういえば、コレって……外からちょっかいかけたらどうなるんかなぁ」

「あ、それおもろそうですね」

「でしょ!? たとえば、何かドデカイ……衝撃を与えてみるとか!!」

冗談混じりにチーノ先輩が告げた―――その瞬間だった。

突然、地震のような大きな衝撃が襲いかかってきたのだ。

「わッ、なになに!? 地震!?」

「危ない! 逃げるぞ2人とも!!」

シャオロンたちを置いて逃げ出そうとする2人の頭上から瓦礫(がれき)が降ってきていることに気付き、咄嗟(とっさ)に叫ぶ。

「先輩ッ!! 上ッ!!」

「「えッ!?」」

ギリギリのところで(ミラー)を出し、降ってくる瓦礫(がれき)をなんとか防ぐことができた。

「大丈夫ですか!?」

「は、はい…なんとか……」

「し、死ぬかと思ったぁ〜ッ……ありがとうございます、ミラさん!」

「いーえ、無事なら何よりです。ほな、はよ逃げましょか」

一応シャオロンたちの頭上に防御用の(ミラー)をいくつか浮かせておき、アタシはトンに声をかける。

「トン、悪いけどアタシは先輩ら連れて行くわ。4人のこと、任せてもええ?」

「……プギー!!」

覚悟を決めた様子で強く頷いてくれた彼に、アタシはふっと微笑む。

「さすが、トントンの使い魔。優秀やね!」

トンの頭をひと撫でし、アタシは先輩たちと共にその場を離れた。

第208話🦇双子の鏡→←第206話🦇即落ちウツ



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わらび - レッツゴー怪奇団・・・? (2023年1月30日 15時) (レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀`*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます!これからも読ませていただきます! (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます!! いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀`*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます!応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月8日 18時

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