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第188話🦇異端の疑惑 ページ45

*ミラ side*

「パジャマ! 枕!! その他諸々(もろもろ)!! さぁ、レッツお泊まり!!」

「イエーーイ!!!」

「やかましいッ!!」

魔具研究室にて―――しっかりお泊まりの準備を整えたクララと共に盛り上がっていると、アリスに怒られた。チッ、ノリ悪男め。←

「クララのパジャマかわいらしいなぁ。よう似合っとるで〜」

「もう布団まで敷いて……;;」

「私、真ん中!!」

5つ並べた布団の1つにダイブしたかと思えば、すぐさま立ち上がるクララ。

「魔くら投げ! 悪魔怪談!!」

「ええなぁ! いろんなことしよーや!」

「するか!!」

「その前に、花火の実験しないと___」

アタシたち4人がわちゃわちゃやっている横で、突然盛大な爆発が起きた。

ビックリした〜、一瞬ゾムが遊びに来たんかと思ったわ。←

「キリヲ先輩!」

「大丈夫ですかー?」

爆発に思いっきり巻き込まれたであろう先輩に、イルマとアタシは声をかける。

「や〜、また失敗してもうたわ〜〜。もう少しやと思うんやけど……」

「先輩、吐血吐血」

「早く手当てを……!」

出会った時と同じように血を吐いているキリヲ先輩を心配し、イルマは駆け寄る。

しかしキリヲ先輩は、いつものように呑気(のんき)に微笑んだ。

「あぁ、怪我はしてへん……って、触ったほうが早いな」

そう言うなりキリヲ先輩は、イルマに向かって手招きをした。

「手、出してみ」

イルマが言われた通り手を出してみると……その手は、空中に生み出された透明な壁に触れた。

「壁!?」

「コレ……もしかして」

その様子を見てピンときたアタシは、独り言のようにポツリと声を漏らす。

そんなアタシを一瞥(いちべつ)し、キリヲ先輩は説明した。

「僕の家系能力―――【断絶(バリア)】。この魔術のおかげで、魔力が少のうても今まで大怪我せんでこれたんよ」

そうか…先輩の名字、アミィって…“鉄の防壁”の通り名で有名な名家やん……。

そんな名家の生まれにもかかわらず、魔力が少なく…低位階(ローランク)……。

……ある意味この悪魔(ヒト)も…一族の中で、異端(・・)…やったんやろうか……。

もし、そうやとしたら……―――アタシと、お揃いやな。

第189話🦇この光景を、“彼ら”と共に→←第187話🦇入間のワガママ



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空文 晴霧(プロフ) - くろほたるさん» こちらこそ素敵な感想ありがとうございます!! そうなんです、一方的じゃなくて互いに大きな存在となってるんですよ…!!! そう言っていただけると、頑張ってオリジナルストーリーを書き上げた甲斐があります(*´ ˘ `*) (5月21日 7時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - お互いがお互いを無意識に救いあっている💣🪞がなにより愛おしいです!!!!この絡みでオリジナルストーリーを作って頂き本当にありがとうございます…!!!! (5月21日 6時) (レス) id: 917d162833 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» 私もそう思いながら書きました…!!! 喜んでいただけて何よりです!! (2023年3月30日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
- オうふっ...ゾムさんとの絡みてえてえ...っ! (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» かわいいですよね…!!!(激しく同意) (2022年11月26日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年7月18日 13時

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