第111話🦇使い魔行方不明事件？ ページ16
*ミラ side*
「え、トンが
ある日のこと―――たまたま教室に居たアタシとシャオロンに、トントンが必死な様子で詰め寄ってきた。
というのも、彼の使い魔であるトンが行方不明になってしまったのだとか。
「ちょっと目を離した隙に、どっか行ってしもたみたいで……頼むッ、一緒に捜してくれ！！」
「……しゃあないなぁ。その代わり、今度昼メシ
「アタシも暇しよったしええよー。お礼に、トンちオススメの美味しいごはん屋さん紹介してや♪」
「もちろんええで！！ ありがとうな2人ともッ……恩に着る！！」
契約成立したところで、早速トン捜索に踏み込むことに。
「んで、トンが居そうなアテはないんか？」
「ん〜、そう言われてもなぁ…なにせこの学園、バリ広いから……」
「ほな、うちの使い魔に探らせてみよか」
そう思いつき、アタシはノートの1枚を破り、指から血を出してそのノートに魔法陣を描いた。
すると、そこから煙があふれ出してすぐさま黒ジャガーが現れる。
「おぉ……なんか久々に見たな、お前の使い魔」
「アタシはトン氏と違って、必要な時にしか出さへんようにしてるからねぇ」
そもそも、使い魔常時召喚とかエグいほど魔力消費するやろうに……トントンって、どうやって可能にしてんねやろ。
……ま、今はそれはええか。
「ウーモ、実はトントンの使い魔くんが居なくなってしもてな？ アンタのその嗅覚で、居場所を割り出してほしいねん」
こくりと頷いたウーモは、トントンのほうに近付いて鼻をヒクヒクと動かした。
「わわッ、何や？」
「トンの匂いを探るため、主人の匂いをまず嗅いでるんやろ。あんだけいっつも一緒に
「な、なるほど……そうかもしれんな」
しばらくトントンの匂いを嗅いでいたウーモは、やがて教室を出て歩き出した。
「おッ、場所わかったんか!?」
「どうやろ……とりあえず、追いかけよか」
「よしッ、待ってろよトン……！」
というわけで、3人と1匹による捜索劇が始まったのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 晴霧(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます！！ 悪周期、いずれ書きたいとは思ってるんですよね…！！ 展開的にかなーーーり先の話になるかもしれませんが、いつか実現させたいと思います( *´꒳`* ) (2022年6月27日 20時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう - とてもおもしろかったです！少し図々しいですが私はミラちゃんの悪周期が見てみたいです！ホントに図々しいですがよろしくお願いします!!更新頑張って下さい!楽しみに待っています!! (2022年6月27日 20時) (レス) id: 58b8eec53b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年5月31日 13時
