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第114話🦇上の空ボーイ ページ19

*ミラ side*

最近、シャオロンの奴が妙に上の空だ。

「なーなーシャオロン、シャオロ〜〜〜〜〜〜ン」

ゾムが何度も呼びかけるが、シャオロンは校内新聞を見つめたままで一切反応しない。

「最近アイツ、上の空やな……」

「処刑玉砲で僕より活躍できなかったのが(こた)えたか?」

「いや、そんなんでウジウジする奴ちゃうやろ」

「そんなん!?」とウツはゾムの言い方に腹を立てていたが、正直言ってアタシもゾムと同意見だった。

シャオロンがここまで気にすることといったら、大抵イルマ絡みやと思うんやけどなぁ……シャオロンの持ってる校内新聞にも、相変わらずイルマの記事が載っとるし。

「またアイツの気合いが入りそうなイベントがあるとええけどな……」

トントンが気遣うように言ったその時、拡声器越しにこんな声が聞こえてきた。

「学食にお集まりの皆さーん! 只今(ただいま)、デビルビーフ666人前大食いチャレンジ開催中ー! 胃袋自慢は(ふる)ってご参加くださーーい!!」

へー、大食いチャレンジとかやってるんや。面白そ。

チラリと見てみると、トントンとトンはヨダレを垂らして顔を輝かせており、ゾムも尻尾を揺らしながら同じように顔を輝かせていた。

「シャオロン、コレ挑戦しようぜ!!」

「完食したらめちゃめちゃ人気者になれるで!!」

「お前らが肉食いたいだけやろ!」

ウツ、ごもっともなツッコミ乙w

「大食いできても女にモテへんやろし、僕はパスやわ……。行こうぜ、シャオロン」

「……せやな」

手に持っていた校内新聞をグシャッと握り締めたかと思うと、シャオロンは参加者登録票に自分たちの名前を書いて係の人に渡した。

「参加しまーーーーす☆」

「シャオちゃん!?!? 勝手に名前書かんといて!!」

「あ、アタシの名前も書いてはるやん」

まぁ大した貢献はできひんやろうけど、おもろそうやし参加したるかー。

「正気か!? いくらチーム戦とはいえ、大食いの土俵じゃお前は目立てへんぞ!!」

ビーフ食べ放題にはしゃぐ2人と1匹をよそに、ウツはシャオロンに耳打ちする。

しかしシャオロンは、やけに自信ありげな様子でそれに答えた。

「大先生、俺を見くびってもらっちゃあ困るぜ……!」

これはこれは……まーた何かおもろそうなもん見せてくれそうやなぁ♪

第115話🦇大食いチャレンジ→←第113話🦇感動(?)の再会



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空文 晴霧(プロフ) - かりんとうさん» ありがとうございます!! 悪周期、いずれ書きたいとは思ってるんですよね…!! 展開的にかなーーーり先の話になるかもしれませんが、いつか実現させたいと思います( *´꒳`* ) (2022年6月27日 20時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
かりんとう - とてもおもしろかったです!少し図々しいですが私はミラちゃんの悪周期が見てみたいです!ホントに図々しいですがよろしくお願いします!!更新頑張って下さい!楽しみに待っています!! (2022年6月27日 20時) (レス) id: 58b8eec53b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年5月31日 13時

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