第78話🦇好みの展開 ページ31
*ミラ side*
ギュルルルルルルル……と情けない音が鳴ったかと思うと、クソ生徒共全員が腹を押さえて顔を青ざめさせた。
「うッ!?」
「なッ…なんか急に腹が……」
「ヤベェ俺トイレ……」
「漏れるゥ〜〜！！」と叫びながら慌てて去っていくソイツらを、わけのわからないままス魔ホに収める。
シャオロンも状況が把握できていないようで、「……え？ え？」と目を点にしていた。
「チーノせんぱ〜い……？ あんさん、いったい何を……」
唯一何か知っているふうだった先輩のほうを見やると、彼はおもむろに口を開いた。
「いやいや、僕は何にも？ ただ……ダメじゃないですかねぇ。赤の他人からもらった物を、何の疑いも持たずに飲み食いしちゃあ」
そう言う彼の手には、悶絶ソーダのペットボトルと……下剤入り面妖つゆのボトルが。
「下剤……」
先ほど去っていったヤツらの様子を思い浮かべ、アタシは全てを理解した。
どうやらシャオロンも察したらしく、顔を引きつらせる。
「チーノ、お前…詐欺師みたいな奴やな……」
「え？
―――ようやく気付きました？」
ぐるぐるメガネの向こうで目を細めるその顔を見て、アタシはゾクゾクと込み上がるモノを感じた。
初対面の時には正直、
そんなの、予想がつかなくて…ぶっ飛んでて…―――なんッておもろい展開なんやッ……！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» おおお…良い考察ですね(*¯꒳¯*) ミラちゃんの家系についてはいずれ描くつもりなので、どうぞお楽しみに！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - シュピゲール(あってなかったらすみません)家の鳥籠の中に自分(ミラちゃん)閉じ込められているように見えるから気に入らなかったのかな？面白かったです！ (2022年11月24日 17時) (レス) @page50 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年5月12日 11時
