第77話🦇クソガキ登場 ページ30
*ミラ side*
「おぉッ、コレすげーなァ！」
メキッ、という音と共に聞こえてきたその声に目を向けると、1人の生徒がピンクのふわふわの枝を折ろうとしていた。
ソイツの近くに居た別の生徒は、花見をしていた生徒たちからお菓子などを強奪している。
「あッ……ふわふわが！」
「まだ調査(宴会)中なのに！」
おい先輩、カッコの中見えてますで。←
「やめましょう皆さん、無闇に触っちゃ……」
意外にも止めようとしたチーノ先輩だったが、その生徒らにジロリと睨まれて華麗な手のひら返しをお見舞していた。
「うーん……あそこまで
俊敏な動きでジュースやお菓子をクソ生徒らに差し出すチーノ先輩をス魔ホで撮りながら、アタシは逆に感心してそうぼやく。
「感心しとる場合か！ アイツら、俺より目立ちやがって……！」
「え、気にするとこそこ？w」
パッと顔を向けると、思った以上に不機嫌そうなシャオロンがそこには居た。
その顔に気を取られている間に、シャオロンはチーノ先輩からジュースのペットボトルを奪っていて。
枝を折ろうとしている生徒に歩み寄ったシャオロンは、その生徒の肩を後ろからポンポンと叩いた。そして―――
「アン？ 何だ＿＿＿ッ!?」
振り向いた生徒の口に、シャオロンはそのペットボトルを容赦無く突っ込んだのだ。
そのあまりにぶっ飛んだ行動に、アタシは爆笑しながらシャッターを切りまくる。
「お前、なに俺より目立ってんねん」
衝撃で倒れ込んだ生徒を見下し、シャオロンはゲス顔を浮かべる。
「
思いっきり言いきったシャオロンだったが、どうやらモブ(笑)たちの怒りを買ってしまったらしく。
「やんのかコラァ!?」
怒り狂った生徒たちに殴りかかられそうになるシャオロンを守るため、
しかし、目の前にスッと手が出されて制された。
「チーノ先輩……？」
「まぁ見ててください。そろそろ……ですよ」
チーノ先輩が意味ありげにほくそ笑んだ、その次の瞬間―――なんとも間抜けな音が、周囲に響き渡った。
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空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» おおお…良い考察ですね(*¯꒳¯*) ミラちゃんの家系についてはいずれ描くつもりなので、どうぞお楽しみに！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - シュピゲール(あってなかったらすみません)家の鳥籠の中に自分(ミラちゃん)閉じ込められているように見えるから気に入らなかったのかな？面白かったです！ (2022年11月24日 17時) (レス) @page50 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年5月12日 11時
