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第73話🦇とある伝説 ページ26

*ミラ side*

「何やこの胡散(うさん)くさい悪魔はーー!!」

いきなり奴 隷宣言を受けて憤慨するウツに続き、シャオロンも口を開く。

「つかなんで俺らの名前知っとんねん……」

「やだな〜、とぼけちゃって! 同じ師団(バトラ)のメンバーやないですか!!」

チーノ先輩の返答を聞いたシャオロンとウツは、ギョッとあからさまに嫌そうな顔をする。

コイツら、未だに同じ師団(バトラ)の先輩把握してへんのかい。遅れとんなぁw

「皆さんも、あのピンクのふわふわが気になって来たんでしょう? さすがです!! それでこそ我々師団(バトラ)!! 次なる我らが活動はそう!! あのピンクのふわふわの徹底調査です!!」

ようしゃべる悪魔(ヒト)やなぁと聞き流していると、チーノ先輩の後ろから別の声が聞こえてきた。

「もちろん、強制じゃないですよ」

ヒョコッとチーノ先輩の後ろから顔を出したのは、ショッピ先輩で。

「ピンクのふわふわが怖くて漏らしそうという方は、断っていただいて結構ですんで……」

わーお、我々師団(バトラ)勢揃いやんけ。団長サマは見当たらんけども。

「いやもうお前の煽りは効かへんぞ! またそうやって俺らをコキ使おうと……」

今までの経験上からか、シャオロンはショッピ先輩に対し多大な警戒心を抱いているらしい。ウツも、そんなシャオロンの背に隠れてビビっていた。

その様子を見て、チーノ先輩が口を開く。

「あぁ、それともう1つ。グルッペン団長が言っていましたよ」

スッと人差し指を立て、チーノ先輩は口角を上げた。

「こんな伝説があるそうです。“ピンクのふわふわ……亡者の血を吸い、魔力を(むさぼ)る死の大樹なり。かの力を手に入れし者は―――めっちゃ目立つし超モテる。ついでに願いが1つだけ叶う”」

チーノ先輩の言葉を聞き、シャオロンとウツとトントンはゴクリと息を()む。

そして、

「「「そんな都合の良い伝説あるかーーッ!!!」」」

3人揃って思いっきりツッコんだ。いや仲良しかw

「最後ガバガバすぎるやろ!!」

「テキトーな嘘つくなボケェ!!」

確かに……詐欺師(ガオナァ)の割には嘘雑やんなぁ。ま、それはそれでおもろいからええけどなw

第74話🦇真の目的→←第72話🦇胡散くさい先輩



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空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» おおお…良い考察ですね(*¯꒳¯*) ミラちゃんの家系についてはいずれ描くつもりなので、どうぞお楽しみに! (2022年11月24日 20時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - シュピゲール(あってなかったらすみません)家の鳥籠の中に自分(ミラちゃん)閉じ込められているように見えるから気に入らなかったのかな?面白かったです! (2022年11月24日 17時) (レス) @page50 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年5月12日 11時

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