第67話🦇位階発表、その後 ページ20
*ウツ side*
「ほな、アタシ先帰るから。またな」
「おう！ また明日なー！」
いつもは僕やシャオロンと一緒に帰っているミラちゃんも、今日は疲れたからと言って先に帰ってしまった。
一見、いつもの調子に戻ってるけど……。
「ミラちゃん……やっぱりまだ気にしてんなぁ」
飛んで去っていく彼女を見送りながらそう口にすると、他の3人も神妙な表情を浮かべていた。
「無理もないやろ、危うく悪周期入りかけるくらいのストレスやったんやから……」
「オレはミラの気持ちわかるで！ 自分の能力をあんな言い方されたら、オレやったら思わず相手爆破させてしまうわ！！」
「……せやんなぁ。やっぱ、相手にはしっかり反省してもらわんといかんよなぁ」
ゾムの危ない発言を聞いて、シャオロンはおもむろにそう呟く。
「シャ、シャオちゃん……？ 何考えてるん……？」
「もちろん……ミラを道具扱いしやがった不届き者に、制裁加えてやんねん。アイツがこの学校おる限り、ミラの心に平穏はやって来おへん」
シャオロンの横顔を見て、僕はゾッとした。
コイツ、珍しくガチでキレとるやん……。
「ゾム、お前も手伝ってくれや。
「なんやようわからんけど……要するに、ミラのこと馬鹿にしたヤツを爆破してもええってことやんな!? そういうことなら喜んで協力するぜ！！」
「ちょ、絶対やりすぎるやんお前ら！ アカンって、そんなことしたら僕らのほうが立場危うくなる＿＿＿」
「あ？ 別に大先生に来いとか言うてへんやん」
素っ気なくそう言い、シャオロンはゾムと共に行ってしまった。
「ど、どないしよトンち……」
「……あの2人だけやったら、秘密裏に終わらせるなんてほぼ不可能やろ」
そう言いながら、トントンは歩き出す。
「俺らで見張っといてやらんとな。そうやろ？ 大先生」
「ッ……！ ハァ〜……わかったって、行けばええんやろ？」
結局流れに負け、僕もトントンと共に2人の後を追った。
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空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» おおお…良い考察ですね(*¯꒳¯*) ミラちゃんの家系についてはいずれ描くつもりなので、どうぞお楽しみに！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - シュピゲール(あってなかったらすみません)家の鳥籠の中に自分(ミラちゃん)閉じ込められているように見えるから気に入らなかったのかな？面白かったです！ (2022年11月24日 17時) (レス) @page50 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年5月12日 11時
