第66話🦇いつもの顔に ページ19
*ミラ side*
シャオロンにもたれかかっていたアタシは、そのままズルズルと力無くへたり込んだ。
「ミ、ミラ？ 大丈夫か？」
「ん、平気……やけど」
同じようにしゃがんで心配してくれるシャオロンに応えてから、アタシはゆっくりと続けた。
「……ごめん、先生。今回のは、さすがに良くなかった」
「……………」
うつむいたままそう言うアタシに、ブルシェンコ先生の声が降ってくる。
「……まさか、お前が自分から反省する時が来るとはな」
そう呟いたかと思えば、彼はアタシの頭にポンと手を置いた。
「事情はわかった。確かに、お前にも非があるかもしれないが……その引き金となったのは、相手の言葉だ。お前だけを責めはしないさ」
「ッ……」
その思いがけない優しい言葉に、アタシは唇を噛み締めるしかなかった。
微妙な空気が流れる中、シャオロンが何か思い出したように声を上げる。
「……あッ！！ そういやお前ッ、なにサラッと“
突然何を言い出すのかとポカンとしたアタシだったが、すぐにふはっと笑って立ち上がった。
「あはっ、そんなん言われても困りますわ〜。まぁアレやんな、これが天才と凡人の違いとでもいいますか〜!?w」
「調子乗ってんとちゃうぞコラァ！！ すぐに追いついてやるから、首洗って待っとけよ！！」
「はいはい、楽しみにしてます〜w」
「馬鹿にしてんとちゃうぞこの野郎！！」
ホンマに……どこまでもありがとうな、シャオロン。
その意を込めてふっと微笑むと、シャオロンも察したようにニカッと笑った。
「ハッ、やっぱお前にはそういう顔のほうがお似合いやな」
「褒め言葉として受け取っときま〜すw」
笑い合うアタシたちを、ブルシェンコ先生はどこか安心したような顔で見守るのだった。
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空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» おおお…良い考察ですね(*¯꒳¯*) ミラちゃんの家系についてはいずれ描くつもりなので、どうぞお楽しみに！ (2022年11月24日 20時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - シュピゲール(あってなかったらすみません)家の鳥籠の中に自分(ミラちゃん)閉じ込められているように見えるから気に入らなかったのかな？面白かったです！ (2022年11月24日 17時) (レス) @page50 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年5月12日 11時
