第58話🦇我らが担任 ページ11
*ミラ side*
「ちょちょちょッ、コレどないしたらええの!?!?」
アタシとゾムに向かって、シャオロンは助けを求めるように自分の手にある爆弾を
「あ、忘れとった」
ニパッと笑って雰囲気を一変させたゾムは、シャオロンに言う。
「ソレ、爆弾ゲームやで!! 爆発した時持っとった奴が負けな!!」
「えッ、何それめっちゃおもろそうやん」
アタシの興味も一気に爆弾ゲームのほうに向き、シャオロンにニヤけ顔とス魔ホを向けて煽ってやる。
「ほらほらシャオロ〜ン、はよ手放さんと爆発してまうで?w」
「茶化すな撮るなッ!! あーもーッ、ど、どないしよッ……とりあえず外ーーーー!!!」
何を血迷ったのか、シャオロンは教室の外に向かって爆弾を投げてしまった。
「あー、どこ投げとんねん。爆弾ゲームのルール知らんの? それならそうと先に言ってくれりゃええのに!」
そう言ったゾムに、アタシは軽く挙手して口を開く。
「ゾムさんゾムさん、アタシ爆弾ゲームのルール知らんのやけど。教えてえな」
「おッ、もちろんええで! んじゃ、やりながら説明___」
「やらんわ!!」
せっかく爆弾を準備してくれようとしたゾムを、シャオロンは怒鳴りつけた。
「あーもー、邪魔せんといてやシャオ氏」
「するに決まっとるやんけアホ!! 遊び道具ちゃうやろこんなん!! 死人が出たらどーすんねん___」
「その通り」
聞き覚えのある声に、3人揃って顔を向ける。
そこには―――アタシやシャオロンにとっては馴染み深い教師、ブエル・ブルシェンコ先生が立っていた。
「私は痛みを軽んじる者が大嫌いだ」
シャオロンが投げた爆弾をモロに受けたらしいブルシェンコ先生は、焦げ焦げの顔でブチギレていた。ヤバ、めっちゃ写真撮りたい。←
「え…もしかして、Dクラスの担任て……」
「ブルシェンコ先生やったん!?www いや〜、これは運命的ですわぁ! 改めてッ、よろしくお願いします〜☆」
「シュピーゲル…入学してから今日までという短い期間に私を66回怒らせたこと、一生忘れんぞ……」
「あはっ、安心してくださいな。その記録、今後も伸ばしていく予定なんで! なんなら、666回目指しちゃいましょか?w」
「そのふざけた態度をやめろと何度言えばわかるんだ!!」
「はーい今ので67回目のお怒り入りました〜w」
早速お怒り記録を更新するアタシを、シャオロンは呆れた顔で、ゾムは興味深そうに眺めていた。
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空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» おおお…良い考察ですね(*¯꒳¯*) ミラちゃんの家系についてはいずれ描くつもりなので、どうぞお楽しみに! (2022年11月24日 20時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - シュピゲール(あってなかったらすみません)家の鳥籠の中に自分(ミラちゃん)閉じ込められているように見えるから気に入らなかったのかな?面白かったです! (2022年11月24日 17時) (レス) @page50 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年5月12日 11時