【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.16【魔入間】

第738話🦇終幕のお時間です ページ22

*ミラ side*

かっこつけて立ち去ろうとしたシャオロンを捕まえたのは、ジョニー先輩で。

すぐ近くまで来ていた彼にマントを引っ掴まれたシャオロンは、顔面から床に激突して転んだ。ちょーウケるww←

そうこうしている間に各々(おのおの)活動していた他のメンバーも勢揃いし、一緒にこっそりとシャオロンの様子を窺(うかが)っていた。ちなみにショッピ先輩だけは、至近距離から説教中のシャオロンをビデオで撮っている。

「あーあ、かわいそシャオちゃん」

「アイツだけ美味しいとこ持ってったんやから当然やろ」

「まぁ、自分で汚したとこは自分で片付けるとして…後の面倒事は、全部アイツに押しつけっか……」

「あはっ、さんせーい☆」

シャオさんドンマイでーすwww

とは言ったものの……もうちょいだけ暴れたいし、ついでにシャオロンの奴助けたるか！

そう決めたアタシはみんなの群れから抜け、転移用鏡(ミラー)を使って先ほどまでシャオロンが立っていたステージの上に立った。

そして、〖重力操作(フラクタル)〗でシャオロンをふわりと浮かして自分の元まで持ってくる。

「うわッ!? 何やッ……って、ミラ!?!?」

シャオロンを小脇に抱え、アタシは思いっきり高笑いをしてやった。

「はーーっはっはっはっ！！！ 我が仲間は返してもらうでッ、生徒会諸君！！」

「またお前かシュピーゲルーーーーッ！！！！！」

うわぁ〜、ジョニー先輩ブチギレやん。ウケるwww

「我々魔怪盗団のショーは、これにて閉幕！！ また会おう、悪魔学校(バビルス)生徒たち！！」

それっぽいセリフを残し、アタシは転移用鏡(ミラー)をくぐって中庭に出ることにした。

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