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第761話🦇只今準備中 ページ45

*ミラ side*

先輩たちと別れてようやく辿り着いた師団(バトラ)室内は……一言で言うなら、“カオス”だった。

「おーおー……どないしてん、荷物グッチャグチャに並べて」

様子を見た感じ、どうやらロボロ以外のみんなは明日に迫った収穫祭の準備がまだできていないらしい。

「おう、ミラ。お前からもコイツらにビシッと言って……いや、待てよ? まさかお前も準備できてへんかったり……」

疑いの雰囲気でジーッと見つめてくるロボロに、アタシは胸を張ってドヤ顔で答えてやる。

「んっふっふ〜、準備は完璧なんだなぁこれが! と言っても、ほぼほぼ手ぶらなんやけどね〜」

「まぁ、収穫祭は現地調達が基本やし間違ってはないわな」

納得したように頷くロボロの手には、コンパクトにまとめられた荷物がある。

「女の子がほぼ手ぶらなんて大丈夫なん? もし何か困ったことがあったらいつでも僕んとこ来るんやで、ミラちゃん……!」

「なんでお前はお泊まりセット用意しとんねーんwww」

キメ顔で声をかけてきたウツの前には、ウェットティッシュや風呂道具などなど様々な日用品が揃っていた。

「お気遣いはおもしろ……じゃなかった、ありがたいんやけど。昨日も言うたやん? 今回アタシは、単独行動させてもらうって」

改めての確認も兼ねてそう告げると、みんなは押し黙って顔を見合わせた。

その雰囲気が良いものとは言えず、アタシは眉をひそめて首を傾げる。

「え……何、どしたんみんな。急に暗ーい感じ出して……」

尋ねると、しばし沈黙した(のち)ようやく1人が口を開いた。

「……なぁ、ミラ」

「ん?」

おもむろに声を漏らしたシャオロンのほうへ、アタシは顔を向ける。



「俺らは……―――お前の足手まといか?」



……………はッ??

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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳​´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時

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