第756話🦇師匠たちの激励 ページ40
*ミラ side*
収穫祭前日―――アタシは、久々にシチロウ先生に呼ばれて魔歴準備室へと足を運んだ。
そこにはシチロウ先生だけでなく、ロビン先生も居て。
「あら、師匠お2人お揃いで」
「やぁ、来てくれてありがとうミラさん。忙しくなかったかな……?」
「収穫祭の前日は、みんなどこか慌ただしいからね〜」
アタシのことを心配してくれている2人に、アタシは笑って答える。
「あはっ、大丈夫ですよ〜! 準備はバッチリ終わらせてるんで、安心してくださいな♪」
「そっか……それなら良かった」
「さすがミラさん!」
安心したらしい2人に、アタシは改めて尋ねる。
「それで……久々に呼び出すなんて、何かありました?」
尋ねると、2人は本題と言わんばかりにゴホンと咳払いをして口を開いた。
「大したことじゃないんだけど……最近全く指導してあげられなかったお詫びと、収穫祭に向けての激励を…と思ってね」
「なんたって君は、僕とバラム先生にとって大切な弟子だからね!!」
「ほうほう、なるほど……そう言ってもらえるのはありがたいですけど、お詫びなんてええですよ〜。この数日、結構楽しく励めましたし」
エミ兄やんの魔術講座や、ココくんとの勉強会……師匠たちと過ごせる時間が無くなったからこそ学べたことも、たくさんあったからな。
「……そっか。僕らがいなくても、きちんと学び……成長したんだね」
アタシを優しい眼差しで見つめ、シチロウ先生はそっと頭を撫でてくる。
「さっきロビン先生も言ってたけど……君は、僕らにとって大切で自慢の弟子だ。明日からの収穫祭も、全力で臨めばきっと大丈夫。ただ、無茶だけはしないようにね」
「……はい、ありがとうございます」
暖かい言葉と撫でる手に、自然と頬が緩んでしまう。
「頑張ってねミラさん! 合言葉は〜!?」
「「一点集中!!」」
ロビン先生とハモって声を上げるアタシを、シチロウ先生は微笑ましそうに見守っていた。
「……あの」
2人の師匠を見つめ、アタシはゆっくりと口を動かす。
「ここまでご指導、ホンマにありがとうございました。収穫祭……全力で頑張りますッ!!」
満面の笑みでそう宣言すると、師匠たちは嬉しそうに笑顔で応えてくれた。
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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時