第714話🦇楽しい魔術講座 ページ46
*ミラ side*
本日はロビン先生との特訓が早めに切り上げられたので、
その途中、通りかかった中庭に見知った悪魔たちを見つけて迷わず駆け寄る。
「あれッ、エミ兄やん!? うちの連中と何してんのー?」
「あ、ミラちゃん!」
みんなの中心に居たエミ兄やんに声をかけると、周りに居た我々
「え、ちょ、待ッ……お前ら、なんでそんな親しげなん??」
「あれッ、言うてへんかったっけ。エミ兄やんとは、昔っからの付き合いなんよ」
シャオロンからの問いかけにあっけらかんと答えると、みんなは「えええええ〜〜〜!?!?!?」と叫んだ。
「おまッ、初耳やぞそれぇ!!!」
「あれ〜? 結構匂わせてたと思うんやけど……あんさんらが鈍感やっただけちゃう?」
ロボロのデカボイスを耳を塞いで防ぐも、「わかるかァ!!!!」とさらなる音量で耳を破壊された。←
「まぁまぁ、そんなことは置いといて」
「いや、簡単に置くな??」
トントンにツッコまれつつも華麗にスルーし、改めて尋ねてみる。
「みんなこそ、仲良しこよしで何してはったん?」
「あぁ、皆さんに魔術を教えていたんですよ」
「そうそう!! エーミールの奴、いろんな魔術知ってたからな! これで収穫祭もバッチリやで〜!」
「へぇ〜……」
嬉しそうに答え、シャオロンはみんなに混じって様々な魔術を試し始めた。
そんなみんなの様子を眺めるエミ兄やんの横顔を、隣からこっそり見つめる。
「……楽しそうやね、エミ兄やん」
「! うん。……久々やからね、誰かに“教える”というのは」
その言葉を聞き、アタシはハッとする。
昔は、アタシがこんなふうにいろいろ教えてもらってたもんなぁ……この
「……アタシも受けてみよっかなぁ、エミ兄やんの魔術講座」
「えッ」
言ってからニッコリと笑みを向けると、エミ兄やんはパアッと顔を輝かせた。
「もッ……もちろんいつでも大歓迎やで!! また君に教えることができるなんて、嬉しいなぁ……!!」
満面の笑みでそんなことを言ってくれた彼に、アタシも嬉しくなって笑みを深めるのだった。
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空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございます!! これからも頑張ります(*´∀`*) (2023年2月13日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
バー子 - 面白いお話、いつもありがとうございます!!応援してます!! (2023年2月13日 21時) (レス) @page12 id: ca2116eb16 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» コメントありがとうございます!! サバト編、ぜひお楽しみください( *¯ ꒳¯*) 11巻のutくん活躍シーンも私なりに描かせてもらってるので、いずれお目見えするのが楽しみです(´∀`) (2023年2月4日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 続編(15)おめでとうございます!!ミラちゃんいいですねえ!好き(告白)サバト編だから、あのemさんが見れるのか!wktkてか、そろそろで11巻のut活躍回が来るがミラちゃんは見るのかな?見たら大興奮だろうなぁ、これからも無理せず頑張ってください!!応援してます! (2023年2月4日 14時) (レス) @page1 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年2月3日 21時