第713話🦇野望は尊重すべし ページ45
*ミラ side*
「僕に…ピーくんの世話を手伝わせてもらえませんか……?」
ウツの口からこれを聞いたアタシたちは当然驚き、彼を凝視する。
「お前…まさかまだ洗脳されて……!?」
「シバキが足りんかったか……」
「いやちゃんとシラフや!!;;;」
トントンとシャオロンに答えるウツに、シチロウ先生が慌てたように告げる。
「危ないよ!? 学生の手に負える魔獣じゃ……」
「わかってます。でも…今回みんなにクッソ迷惑かけたんで…いつか
ツァン魔の入っている檻に手を置き、そう宣言するウツに……アタシは、静かに問いかけた。
「……ソイツは、アンタを利用してみんなを殺そうとした奴やで? 正直言うと、アタシは今すぐにでも殺したいくらいソイツを憎んでる。それでも……アンタはやるって言うんか」
ジッと睨むように見据えるも、ウツは決して視線をそらそうとはしない。
「……ミラちゃんが、僕らを想うゆえにそう言ってるのはわかってるよ。それでも……ごめん。俺は……もう二度と、今回みたいなことにはなりたくないから。俺が強くなるためにも……きっと、コイツは必要なんよ」
あぁ…なんて真っ直ぐで、強い“欲”の込もった瞳……。
「……本気、なんやな」
アタシを見つめ返してこくりと頷いた彼に、諦めて息を吐き出す。
「……わかりました。仲間の野望を邪魔するなんて無粋な真似は、アタシもしたくあらへん。けど……約束して。絶対に、無茶はしないって」
「! ミラちゃん……」
安心したように顔を
「うん、約束する」
こうして、ウツはツァン魔の世話をすることになったのだが―――。
「ブルシェンコ先生! 大先生が尻をかじられて重傷です!!」
「だからピーくんの前でタバコに
「なにアタシのオトモダチ傷付けてん……やっぱ殺したろかこのクソダヌ
「あぁん…ミラちゃん鏡仕舞ってぇ……;;」
ブルシェンコ先生の不安が増えると共に、アタシの殺意も増大するのであった。
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空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» こちらこそ、読んでいただきありがとうございます!! これからも頑張ります(*´∀`*) (2023年2月13日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
バー子 - 面白いお話、いつもありがとうございます!!応援してます!! (2023年2月13日 21時) (レス) @page12 id: ca2116eb16 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» コメントありがとうございます!! サバト編、ぜひお楽しみください( *¯ ꒳¯*) 11巻のutくん活躍シーンも私なりに描かせてもらってるので、いずれお目見えするのが楽しみです(´∀`) (2023年2月4日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 続編(15)おめでとうございます!!ミラちゃんいいですねえ!好き(告白)サバト編だから、あのemさんが見れるのか!wktkてか、そろそろで11巻のut活躍回が来るがミラちゃんは見るのかな?見たら大興奮だろうなぁ、これからも無理せず頑張ってください!!応援してます! (2023年2月4日 14時) (レス) @page1 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年2月3日 21時