【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.15【魔入間】

第696話🦇男同士のアレ ページ28

*ミラ side*

「ん〜？ なんっか騒がしいなぁ？」

ある日の放課後、1人で師団(バトラ)室までやって来たアタシはドアの前で独り言をこぼした。

というのも、師団(バトラ)室の中から何やら言い争うような声が聞こえてきていたからだ。

この間ギャルゲー乱闘したアホ共が、またもめよるんか……？ 何にせよ、おもろそうな匂いプンプンするやん!?

ギラリと目を輝かせ、アタシは勢いよく目の前のドアを開け放った。

「チーッス！！ なんかおもろそうなことして＿＿＿」


「だから女は尻やって言いよるやろが！！！」

「いやいやそこはお っぱい1択でしょ！！！」


ドアを開けた先に待っていたのは、激しく言い争うゾムとチーノ先輩。

ただ……その論争の内容は、さすがに予想していなかったもので。

「？……あ゛ッ！！ ミ、ミラさん!?!?」

顔を突き合わせて言い合っていた2人は、アタシに気付くなり動きを止めて顔を青ざめさせる。

「……あー、お邪魔しました〜」←

「「待って待って待って待って！！！;;;;」」

なんとなく気まずくてスーッとドアを閉めようとしたのだが、必死に飛びついてきた2人に止められてしまう。

「いやあのホント、アタシのことは気にせず語り合ってくださいな。男同士のアレに女が横入りすんのも野暮ですやん？」

「いやッ、ちょッ、お願いだから待ってくださいミラさん！！;;; 僕はあくまで一般的な好みの話をしていただけでして、決してアナタから特定の誰かへ心変わりしたとかそういうわけでは断じてなくてッ……！！！」

以前アタシがシニー先輩に嫉妬した例の件を相当気にしているのか、チーノ先輩は涙ながらに訴えてくる。

その姿を見てさすがにいたたまれなくなり、アタシは仕方なく師団(バトラ)室の中に入った。

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