第644話🦇正体判明 ページ24
*ミラ side*
「ブタミンゴだね」
シチロウ先生の出した結論に、ゾムはショックを受けたように唖然とし、アタシは予想の斜め上の答えに思わず吹き出してしまった。
「ブ…ブタミン……? 豚じゃなくて……?」
「ブwwブタミンwwブタミンゴッファwwwww」
「ちょッ、ミラさん大丈夫!?;;」
笑い死にそうになっているアタシを心配して、シチロウ先生が魔茶を差し出してくれる。ホンマええ
「あー、大丈夫っすよバラム先生。コイツ、破顔殺法でも秒で笑い転げるくらいツボ浅いだけなんで」
お前はもうちょっと優しくなってもええんやで、ゾムさん。←
「そ、そうなんだ……」
困惑するシチロウ先生の手から魔茶を受け取り、ひと飲みしてなんとか落ち着く。
「んで……結局何なんです? その、ブタミンゴっちゅーのは」
「えっとね、豚とフラミンゴに似てるけど完全なる別種で……すごく珍しい魔獣だよ。文献も少ないから、限られた悪魔しか知らないと思う……」
そう言いながらシチロウ先生は、ブタミンゴを楽しそうに撫で回していた。
なるほど……それで召喚の儀の未済試験の時、モモノキ先生も困惑してたんやな。
「そんな珍しい魔獣召喚するなんて、さっすがアタシのオトモダチやんな!……って、ゾムさん??」
顔を向けると、なぜかゾムはフードを思いっきり下げて顔を隠してしまっていた。
「え、何……? 落ち込んでんの?」
「な、何か嫌なことしちゃった!?;;」
ゾムの様子に気付いて慌てるシチロウ先生に、ゾムは口を開く。
「いや、オレ……ずっとドヤ顔で『豚です』って周りに言いまくっててん。めちゃくちゃ恥ずかしい奴やなって……」
「あんさん、意外と気にしいよな……」
恐らくフードの下で顔をしかめているであろうゾムを、シチロウ先生が「そんなことないよ!」とフォローする。
「専門家ですら間違えることがあるんだから気にしないで!」
「そーそー。このアタシでも判別つかへんかったんやから、そんなに落ち込むことないって!」
励ましの言葉を投げかけるアタシに続き、シチロウ先生が話を変えるようにゾムに向かって告げた。
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空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» およよ??( ^ω^ ) (7月17日 14時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
暁 - およ?ジョニーパイセン??? (7月17日 14時) (レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» ありがとうございますー!! 察していただけて嬉しいです(*´▽`*) マイペースに書き進めていきますので、どうぞよろしくお願いします! (2023年1月2日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 14作目(続編)おめでとうございます!!本当、マジで大好きですッ!!前回の後書きで書いてあったオリオンさんのやつは本とかなんやらでなんとなくあれ、emさんでは?となっていました!(笑)無理せず更新頑張ってください!! (2023年1月2日 16時) (レス) id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» こちらこそ、コメントしていただきありがとうございます! 引き続き楽しんでってください(*´∀`*) (2023年1月2日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年1月1日 19時