【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.14【魔入間】

第643話🦇脅威の使い魔 ページ23

*ミラ side*

「あの〜、使い魔のことで相談が……って、ミラ!?」

「あれッ、ゾムやん。どないしたん？」

シチロウ先生の元に来客なんて珍しいなと思いつつ入ってきた人物を見ると、なんと見知ったオトモダチだった。

「えーっと…ちょっと、使い魔をバラム先生に見てほしくって……。んで、ミラは何してたんや？」

「アタシは収穫祭のことで、頼れる師匠に相談しててん。ところで、ゾムの使い魔って確か……」

アタシが言うより先に、ゾムの後に続いて例の使い魔がのそのそと入ってくる。

使い魔召喚の儀をサボったゾムだったが、終末日に入るずっと前に未済試験として召喚を行っていたのだ。

その結果召喚されたのは……何と言えばいいのか、豚のようなフラミンゴのようなおもしr((得体の知れない生物だったのである。

ゾムから話を聞いたところ……長きに渡った“豚orフラミンゴ論争”に決着をつけるべく、魔生物に詳しいシチロウ先生に確かめてもらいに来たのだとか。

「確かに、終末日挟んでもまだ論争続いてたからなぁ……そろそろアタシも飽きてきてたとこやし、ええ機会やん」

ゾムの使い魔の頭(?)を撫でてやりながらそう言うと、ゾムも「せやろ？」と神妙に頷いた。

「ということなんでバラム先生ッ、オレの使い魔がいったい何なのか教えてください！！」

「うん、わかった。ちょっと待っててくれる？」

ゾムの使い魔をひとしきり物珍しそうに眺め、シチロウ先生は本棚のほうへ行き何冊か漁り始めた。

先生から結論が出るまで、アタシはゾムの使い魔とじゃれ合うことにした。いやしかし、マジで何度見てもおもろいルックスやんな……最高やわ。←

第644話🦇正体判明→←第642話🦇少女が見据えるは遥か先

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す