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第660話🦇街サバト主催者 ページ40

*ミラ side*

ある日の放課後―――シャオロン・ウツ・トントン(&トン)と共にお悩み相談を受け付けていると、1人の相談者がやって来た。

「……“街サバト”?」

シャオロンが相談者から渡されたビラを、アタシたちは横から覗き込む。

「ハイ! オレが主催してる、そこそこ規模の大きいサバトなんスけど……そのサバトの件で相談ガフッ!!

なぜかトンが相談者の腹に思いっきり体当たりし、アタシは(たま)らず吹き出した。

「トwトンちゃん?www」

「あッ、すんません…その子、サバト的なものにトラウマがあって……」

いつの間にトンちゃんにそんな特殊なトラウマが……ww

「コラ、やめなさいトン」とトンを抑え、トントンは相談者を促す。

「話の腰折って申し訳ない。続けてどうぞ」

「話どころか物理的に折る勢いやったけどな」

アタシの緩いツッコミもよそに、相談者は気を取り直して続ける。

「実はオレ…サバト運営初心者で、参加者を集めるノウハウが無くて……。カワイイ女の子を大勢呼ぶために、見栄を張っちゃったんス……」

「ほーん。具体的に、どんな見栄を?」

「『イケメンいっぱい来るッスよ!』って。そしたら女の子は集まったんスが、肝心の男が集まらなくて……」

相談者のその返答に、アタシは隠すこと無くシラケた目を向けてやった。

「そんなやっすい釣り文句言うアンタもアンタやけど、それに釣られる女共もたかが知れとんな」

「き、厳しいッスね……!?;;;」

ショックを受けたような相談者に睨みを利かせていると、ウツがなだめるようにポンと肩に手を置いてきた。

「まぁまぁミラちゃん……君が見てくれだけで悪魔(ヒト)を判断するのが嫌いなのはようわかるけど、サバトにおいて顔面は玄関口みたいなもんなんやで。それをキッカケに互いの理解を深め合えば、薄っぺらい関係性にはならへんよ」

「ふーん……? そういうもんなん?」

納得はいかないものの、ウツに免じて文句を言うのはそこまでにしてやることにした。

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空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» およよ??( ^ω^ ) (7月17日 14時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
- およ?ジョニーパイセン??? (7月17日 14時) (レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» ありがとうございますー!! 察していただけて嬉しいです(*´▽`*) マイペースに書き進めていきますので、どうぞよろしくお願いします! (2023年1月2日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 14作目(続編)おめでとうございます!!本当、マジで大好きですッ!!前回の後書きで書いてあったオリオンさんのやつは本とかなんやらでなんとなくあれ、emさんでは?となっていました!(笑)無理せず更新頑張ってください!! (2023年1月2日 16時) (レス) id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» こちらこそ、コメントしていただきありがとうございます! 引き続き楽しんでってください(*´∀`*) (2023年1月2日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年1月1日 19時

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