第632話🦇厄介な魔性 ページ12
*NO side*
「戻りましたー…って、どうしたんですかジョニー先輩……」
見回りに行っていた他の生徒会メンバーが生徒会室に戻って目にした光景は、いつになく乱心して雄叫びを上げるジョニーの姿。
「ついにおかしくなったか……」
「働きすぎじゃない……?」
サニーとスモークの言葉に、ジョニーは「聞こえてるぞそこ!!!」と正気に戻ってツッコんだ。
「戻って
それからアメリは、先ほどの出来事をかいつまみつつ説明した。
「はは〜ん……またシュピーゲルさんにからかわれたんですね、ジョニー先輩」
「なにニヤニヤしてんだキッシュこの野郎……ぶっ飛ばされてぇのか」
ジョニーに圧をかけられるキッシュを眺めながら、サニーが独り言のようにぼやく。
「本当にアイツは、シュピーゲルのことが嫌いなんだな……」
「そう? 嫌い、とは少し違うと思うけど」
そう答えたのは、スモーク。
「だって見ちゃったもの。昨日……元気の無かったシュピーゲルちゃんを、彼が元気づけてあげてるとこ」
「えッ、それホントですか!?」
何か期待するように詰め寄ってくるキッシュを押しのけ、ジョニーは必死で抗議する。
「見てたのかよお前ッ!!;; つーか、あれはそういうんじゃなくて……!!」
「そういうのじゃないなら何よ?」
すっかり面白がっているらしく、スモークもキッシュと共にニヤニヤとジョニーへにじり寄っていく。
「ぐッ……お、俺はただ!! どうせ問題児
なぜか顔を真っ赤にさせながらそう言いきったジョニーは、「見回り行ってくる!!!」と逃げるように出ていった。
「ジョニー先輩、言い訳ヘタクソすぎ……」
「いやぁ? 案外、自分の気持ちに気付けてなくて本気で口走っちゃったのかも……これは面白いことになりそうね〜♪」
「会長……大丈夫なんですか、ほうっておいて」
サニーにそう言われたアメリは、どこか楽しげに吹き出す。
「本当に魔性の女だな、ミラは。アイツも、
いつになく余裕無さげなジョニーの背中を見送りながら、アメリは愉快そうにクスクスと笑みをこぼすのだった。
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空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» およよ??( ^ω^ ) (7月17日 14時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
暁 - およ?ジョニーパイセン??? (7月17日 14時) (レス) @page12 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» ありがとうございますー!! 察していただけて嬉しいです(*´▽`*) マイペースに書き進めていきますので、どうぞよろしくお願いします! (2023年1月2日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 14作目(続編)おめでとうございます!!本当、マジで大好きですッ!!前回の後書きで書いてあったオリオンさんのやつは本とかなんやらでなんとなくあれ、emさんでは?となっていました!(笑)無理せず更新頑張ってください!! (2023年1月2日 16時) (レス) id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» こちらこそ、コメントしていただきありがとうございます! 引き続き楽しんでってください(*´∀`*) (2023年1月2日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年1月1日 19時