検索窓
今日:48 hit、昨日:17 hit、合計:30,173 hit

第621話🦇ゴシップビラ ページ49

*ミラ side*

リストアップされた悪魔(ヒト)たちをお得意の偵察用(ミラー)で見つけ出し、順調に声をかけていく。

「よしよし。この調子なら、今日中に終わりそうやな」

リストにチェックを入れながら独り頷いていると、不意に聞き覚えのある声がした。

「おい、こんな所で何をしている」

「あら、ジョニー先輩やないですか。お(つと)めご苦労様でーす☆」

ニッコリと笑ってそう言ってやると、ジョニー先輩はあからさまにイラッと顔をしかめた。

「2年塔に珍しく1年が居ると聞きつけて様子を見に来てみれば、キサマだったか……」

「嫌ですねぇ、今回は騒ぎも悪さも起こしてませんよ? 取り締まられる筋合いはありませーん」

そのままバックレてやろうと思ったのだが、意外にもジョニー先輩のほうから引き止められてしまった。

「待て。校内で出回っているコレ(・・)について、話を聞かせろ」

「はい?」

足を止めて振り向き、ジョニー先輩が突き出してきたチラシのような物を手に取って見てみる。

「……………え」

そこには、デカデカとチーノ先輩の写真が載っており……[大暴露講演会]やら[旧・我々師団(バトラ)の闇]やら、低俗なゴシップ記事のようなことばかり書かれてあった。

「何ですの、コレ……」

「なんだ、お前も知らなかったのか。てっきりまた、団ぐるみで面倒を起こそうとしているのかと思ったが……仲間割れでもしたのか?」

……やっぱり本気なんやな、チーノ先輩。本気で、アタシらを裏切って…新・我々師団(バトラ)のほうに……。

なぜ自分がこんなにも煮えきらない気持ちなのか、その理由が全くわからぬまま……アタシはその答えを求めるように、ジョニー先輩に向かって口を開いた。

●あとがき●→←第620話🦇次なる作戦



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
79人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

空文 晴霧(プロフ) - AYMさん» そうなんですよ、まだ彼の“本当に選んだ道”を知らないんですよね彼女は…! ぜひ楽しみにしててください(*´∀`*) (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 白黒ぐも。さん» 最高の褒め言葉ですありがとうございます…!! うちの子を好きになってもらえて何よりです(*´ー`*) マイペースな更新にはなりますが、応援よろしくお願いします! (2022年12月29日 2時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
AYM - グッ、、やべえ、この後が楽しみすぎるッ!!きっとだけど、ミラさんはciの本当を知らないと思うけど、あれを知ったらどうなるんだろうか、、、めっちゃ、ゾクゾクしてきた!!!ほんと大好きです!更新無理せず頑張ってください!! (2022年12月28日 21時) (レス) @page47 id: 48240d13f1 (このIDを非表示/違反報告)
白黒ぐも。(プロフ) - 気持ち悪いくらい読みやすくて素敵な小説……!!そしてミラちゃんが魅力的……!!応援させていただきますッッ(吐血) (2022年12月22日 15時) (レス) @page35 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 瀬羅さん» 今後もうちの子は、どんどんいろんなキャラを堕としていくことでしょう…楽しみにしてください( *¯ ꒳¯*) (2022年12月20日 0時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年12月3日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。