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第435話🦇激おこ豚軍団 ページ6

*ミラ side*

そんなこんなで、目的地まで辿り着いたアタシたちを出迎えたのは―――大量の豚さんたちだった。

「あー、そうそう。こんなんやったこんなんやった! 懐かしー」

「へー、かわええやん!」

まだ寒さはキツイものの、アタシは震える指でス魔ホのシャッターを切って豚さんたちを撮っていく。

「これまさか、みんなトンの親戚か……?」

「微妙に見た目違う気がするけど……」

確かに、トンちゃんはもっとトントンと瓜二つって感じやもんなぁ。やっぱ、召喚主に影響されるからやろか……?

「とにかくッ……急いでこの中からトンを捜し___」

トントンが近付こうとした、その瞬間。

豚さんたちはギラッとこちらを睨み、敵意むき出しで(うな)り始めた。

「あ…あれ……? も…もしかして、これ…怒ってる……!?」

トントンの言う通り、豚さんたちは誰が見ても怒っているようで。

プギィィィィィ!!!と声高らかに鳴いたかと思うと、一斉に襲いかかってきた。

「なッ、なんでッ、なんでこの子らこんなに怒ってんのーーー!?!?」

突然飛びかかられたものだから、アタシたちは反射的に翼を広げて飛び立った。

その後ろから、激おこ豚集団がものすごい勢いで追いかけてくる。

「シャ、シャオロンお前ッ、こんな危ない場所に遠足来たとかマジかよ!?」

「いや俺が来た時こんなんじゃなかったし!! 豚さんめっちゃ大人しかったよ!? エサあげたし撫でさせてもらったもん!!」

「誰か豚に嫌われるフェロモン出しとる奴()るんやないですか!!」

「何その限定的すぎるフェロモン!?www」

「そんな奴()ったら俺がとっくにどついとる___ぐほッ!!」

「「トントン!!」」

トントンが豚の1匹に突進され、下に落ちてしまう。

(トントン)が豚にやられるとか……いやいやいやいや、全ッッッ然笑えませんけど??

「何が原因か知らんが、アタシの仲間(モン)に手ぇ出すなら容赦せんぞ……」

トントンに飛びかかろうとする豚共を1匹残らず切り刻んでやろうと、大量の(ミラー)を生み出して構えた―――その時だった。

第436話🦇昨晩の事件→←第434話🦇寒がり令嬢



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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時

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