第454話🦇“優秀”な彼女 ページ25
*ロボロ side*
自宅にミラを連れていくと、母に「彼女ッ!?!?」と驚かれた。残念やけどオカン、俺はシニー姉さん一筋や。←
「女の子連れ込んだだけであんなに親に驚かれるとは……さてはあんさん、童貞やな?w」
「お前には関係あらへんやろ!!」
馬鹿にしてくるようなニヤけ顔のミラをさっさと自室に入れ、早速勉強を始める。
コイツのことやから、どうせしばらくしたらちょっかいかけてくるやろ……と覚悟していたのだが、どうやらミラは本当に俺の邪魔をしないと決めていたらしく。
黙々と自分の勉強を進めていく彼女に逆に落ち着かず、チラリとその様子を
真剣な顔で静かにノートに書き込んでいくその姿が、なんだか新鮮で。
あんまり見よると気付かれそうやし、俺も自分の勉強に集中せんと……あれ? ここの計算、どうやってするんやったっけ……。
公式をド忘れしてしまって手を止めたその時、前方からスッと教科書が差し出された。
「その問題は、この公式使うんよ」
そう言いながらミラは、自分の教科書に載っている公式を指差す。
「え……? お、おう…ありがと……」
まさか、ミラに勉強を教えてもらうとは……案外頭ええんやろか?
「……お前、勉強できるタイプなん?」
気になってしまったので尋ねてみると、ミラはへらりと笑って答えた。
「やりたくてできるようになったわけやないけどね。『当主たるもの、優秀でありなさい』……オカンに、口すっぱく言われ続けてきたからなぁ。できんかったらうるさいのわかっとるから、仕方なくやっとるだけよ」
「そ、うなんや……なんか、名家の生まれも大変そうやな」
上手い言葉が出てこずどもってしまう俺を気にもせず、ミラは再び勉強に戻った。
無言で勉学に励む彼女は……心なしか、退屈そうに見えた。
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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時