第444話🦇求ム、殺し合い ページ15
*ミラ side*
立ち上がった魔狼がこちらへ迫ってきていたが、すでにトントンの魔力はとんでもなく増強されていて。
その莫大な魔力を肌で感じたのか、魔狼は冷や汗を流しながらトントンと対峙する。
「テメェか……!? この魔力の
「え？ 何って…―――ごはん食べただけですけど……」
「ハァァァァ!?!?;;;」
トントンはありのまま答えただけのはずなのに、なぜかこの状況がおかしくて思わず吹き出してしまう。
しかし、手はもはや無意識にス魔ホを構えていて。
絶対に、面白いものが見れると……そんな確信が、アタシの中にはあったのだ。
「だから何だってんだ……豚は大人しく狼に食われてりゃいいんだよ！！」
魔狼がトントンに襲いかかろうとした、その瞬間―――トンの羽が、勢いよく燃え上がった。
「
―――失せろ雑魚が」
あぁ……知らんかったよ、アタシ。今まで知らなかったことが、心底もったいないと思えるほどに…あんさんは……
「〖
トントンは…―――強かったんやなァ……！！！！
「あ…ははっ、んっふはははは……」
連写しまくっていたス魔ホを下ろし、アタシは彼を見つめて口角をつり上げた。
「ええ…ええなぁ、最ッッ高やわ……♡」
独り興奮するアタシに気付いていないようで、シャオロンとショッピ先輩は岩にめり込んだ魔狼を見つめる。
「……いやぁ、戦闘面じゃミラとゾムが頭一つ抜けてると思っとったけど…トントンも大概バグっとるな……」
「いやさすが、頼れる豚さんは違いますね。とはいえ……魔力使い果たすと飢餓状態になるのはどうかと思いますけど」
ショッピ先輩が目を向けた先には、盛大に腹の音を鳴らしながら倒れているトントンが。
「全力出すほど怒ってたんやろうなぁ……」
まさか、トントンの全力があれほどとは思ってへんかったけど……これでまた、殺し合いできる相手増えたやん？？
「あはっ……いつか絶対殺り合おーな、トントン♡」
アタシの欲望が詰まったその一言は、恐らく本人の耳には届いていないことだろう。
第445話🦇まだ終わっていない→←第443話🦇頼れる豚さんの頼れる？能力
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (
レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます！！ 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀｀*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます！！ (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年10月5日 21時
