第470話🦇鏡少女、ブチギレる ページ41
*チーノ side*
ミラさんに鏡をぶち当てられたクラスメイトは、当然キレて。
「何しやがんだクソ
「それはこっちのセリフや。うちの先輩に何して___」
ふと言葉を切ったかと思えば、彼女は床にばらまかれたテストの紙片を見つめた。
「……あー、なるほど」
紙片の中からちょうど点数が書かれている物を拾い上げ、ミラさんは相手を挑発するようにゲス顔を浮かべる。
「アタシの先輩が超良い点取ったから、嫉妬したんやな? ダッサww」
「んだとコラ……言わせておけば!!」
俺のテストを破り捨てた張本人が、ミラさんに向かって殴りかかろうとする。
しかし……その拳が届く前に、ソイツらの周りが無数の鏡で囲まれた。
「ヒッ……!?」
鋭く光る鏡の刃に身動きがとれなくなり、ソイツらは冷や汗を流す。
「あんさんらがボロボロにしやがったこのテストみたいに、その体切り刻んでやりましょか……?」
ニタリと口角を上げてそんなことを告げた彼女に、ソイツらはすっかり怯えてしまって。
「わ、わかった。大人しく退散するから、どうか命だけは……!」
「……は〜、つまらん命
ギロリとミラさんに睨まれたソイツらはビビり散らし、鏡の刃から解放されるなりすぐに逃げ出した。
ソイツらの背中が確実に見えなくなったところで、ミラさんはパッとこちらに振り向く。
「ホンマ、面倒なヤツらに絡まれましたなぁ。怪我とかないです?」
「あ……はい、大丈夫です! ありがとうございました」
後輩に、それも好きな
「それなら良かったです! それにしてもすごいやないですか、100点なんて。アタシでも取ったこと無いのに」
彼女に褒められて嬉しい気持ちはあったが、やはりテストを破り捨てられてしまったのはそれなりにショックで。
「あはは…まぁそのせいで、あんな絡まれ方してしまったわけですけどね……」
「……………」
足元の紙片を見つめながらそう呟くと、ミラさんは唐突にその紙片たちを集め始めた。
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空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時