第25話🦇仲間 ページ26
*シャオロン side*
その日の昼休み、俺はミラと大先生と共に食堂に来ていた。
「シャオロンは先に座っとき。アンタの分までアタシ取ってきたるわ」
「おー、すまんな。頼むわ」
ミラと大先生がメシを取りに行ったのを見送り、俺は1人席に着く。
すると、見知らぬ生徒たちが俺のほうに寄ってきた。
「なぁお前、昨日魔雑草に食われて大怪我したって奴だろ?」
うげぇ……もう噂になっとんのか俺のこと。
クッソ〜…どうせ噂されるんなら、もっとかっこよくされたかったわ……。
「んで、その怪我をシュピーゲルの令嬢に治してもらったって聞いたけど……つるんでるのマジだったんだ」
先ほどミラと一緒に居たところを見ていたのか、ソイツらはミラへと話題を移す。
「彼女、めちゃくちゃいろんな能力持ってんだろ? 悪いようにはしないからさー、俺らにも教えてくんない? どうやってあの令嬢を
……あ? 何やコイツら、ミラのこと便利道具みたいに言いやがって……。
「なー、聞いてる? 俺らもさ、彼女と仲良くなりた___」
両腕は怪我で動かせなかったので、片足で思いっきり床を踏み鳴らしてソイツらを黙らせる。
「お前ら、勘違いしとるみたいやけど……怪我を治してもらったんは、俺がアイツに命令したからやない。アイツのほうから治してくれたんや」
スッと立ち上がり、ソイツらの目の前まで行ってジロリと睨んでやる。
「『仲良くなりたい』やと? 『便利な能力を利用したい』の間違いやろボケ。アイツのことを道具みたいにしか見れんようなヤツらに、アイツに近付く権利は無いわ!!」
「なッ……んだとォ!? 怪我人のくせにイキリやがって!」
腕を容赦無く押され、俺は激痛に襲われながら尻餅をついてしまう。
「
「どうせテメーも、あんなヤツのことなんか便利な道具としか思ってねぇくせによォ! じゃなきゃ、あんなイカレ令嬢とつるむわけねぇだろ!!」
ズキズキと痛む腕に耐え、俺はギッとソイツらを見上げる。
「アイツは……ミラは、俺の大事な仲間や!!!! 侮辱してんとちゃうぞコラァ!!!!」
「この野郎ッ……!」
キレた1人が思いっきり殴りかかってくるのを、グッと目をつぶって耐えるしかない―――そんな俺を守るように、1枚の鏡が空中に現れた。
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空文 晴霧(プロフ) - めりいさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます! 名前も含めてオリ主ちゃんのこと好きになってもらえれば嬉しいです(*´∀`*) これからもぜひ楽しんで読んでください! (2022年11月26日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
めりい - 初コメです。最初は名前固定で読んでなかったんですけど見てみたらめっちゃ好みの設定で今現在めちゃくちゃにハマっております。こんな面白い作品を作ってくれてありがとうございます。 (2022年11月26日 14時) (レス) @page50 id: 868d42c4e7 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 魔入間と言えば推しさん» そうなんですよね、名前固定を受け付けない方もいるので悩みどころなのですが…こだわりを持って作ったキャラなので、ドストライクにハマって良かったです(笑) ストーリーも力を入れて書いてますので、ぜひ楽しんでください!! (2022年10月13日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
魔入間と言えば推し - 最初は「名前固定かぁ」と思ってたけども名前がオリキャラと「同じ名前だったので良いかぁ」と思って見てたら設定の姿が好みドストライクで思わず叫びました← 応援を前提に頑張らせていただきます!!!!! (2022年10月13日 14時) (レス) @page10 id: ea30576081 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぎおさん» コメントありがとうございます! 良くも悪くも“悪魔らしい子”を目指して練り上げた夢主ちゃんなので、彼女のキャラクターも込みで物語を楽しんでいただければ幸いです(*^^*) 不自然にならないよう絡ませ方には気をつけているので、そう言ってもらえて嬉しいです!! (2022年10月11日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年4月26日 15時