第22話🦇高すぎる能力 ページ23
*グルッペン side*
「しっかりしろシャオロンくん! この程度で死なれては、命がいくつあっても足りないぞ!」
ショッピが去った後、俺は魔雑草に食われるシャオロンに声をかけていた。
そんな俺の横に立ち、ミラ嬢はシャオロンのほうを見つめて口を開く。
「なーに? この
「学園内の様々なトラブルに対応するのでね。場合によっては、それ相応の危険は
「へ〜ぇ……」
俺の答えを聞いた彼女は……口角をつり上げ、その頬を
「ええなぁ……やっぱそういう刺激があらへんと、生きてる心地しませんもの」
名家のご令嬢に不似合いな、欲望にまみれたその顔に……俺は、ゾクゾクと胸の内に込み上がるものを感じた。
後輩たちが目をつけるのも頷ける…この者はやはり、我が
「そないに熱烈な視線浴びせんでも、アタシは逃げやしませんって」
ふっといつもの雰囲気に戻り、ミラ嬢はパッとこちらを向く。
「もう少しだけ、様子見させてもらいますわ。その上で、この
その瞳には、我々を試すような意図が見て取れて。
「……ククッ、そうですか。我々は、いつでも同志を歓迎しますので」
俺の答えを聞いて満足気にほくそ笑んだ彼女は、「さて!」と気を取り直したようにシャオロンのほうに向き直った。
「アイツに死なれちゃ困るんは、アタシも一緒なんでねぇ。まだ団員ではないけども、この依頼……ここからはアタシが請け負わせてもらいますわ」
「ほう……では見せてもらいましょうか、ご令嬢の実力を」
余裕しゃくしゃくといった様子で魔雑草の前まで出た彼女は、バッと手を振った。
すると、無数の小さな鏡が虚空に現れる。
「鏡ってのはなぁ……使いようによっては、何よりも鋭い“刃”にもなるんよ」
彼女はその鏡たちを自在に操り、魔雑草に向けて放つ。
すると、魔雑草は一瞬のうちに無数の鏡によって切り刻まれてしまった。
「ほいッ、駆除完了♪」
……ふむ。やはり彼女……あのシュピーゲルの者にしては、戦闘能力が
あのクッソ温厚で非好戦的で退屈な一族の生まれとは思えんほどの能力だ。……だからこそ、欲しいと思ったんだがな。
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空文 晴霧(プロフ) - めりいさん» こちらこそ読んでくださってありがとうございます! 名前も含めてオリ主ちゃんのこと好きになってもらえれば嬉しいです(*´∀`*) これからもぜひ楽しんで読んでください! (2022年11月26日 17時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
めりい - 初コメです。最初は名前固定で読んでなかったんですけど見てみたらめっちゃ好みの設定で今現在めちゃくちゃにハマっております。こんな面白い作品を作ってくれてありがとうございます。 (2022年11月26日 14時) (レス) @page50 id: 868d42c4e7 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 魔入間と言えば推しさん» そうなんですよね、名前固定を受け付けない方もいるので悩みどころなのですが…こだわりを持って作ったキャラなので、ドストライクにハマって良かったです(笑) ストーリーも力を入れて書いてますので、ぜひ楽しんでください!! (2022年10月13日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
魔入間と言えば推し - 最初は「名前固定かぁ」と思ってたけども名前がオリキャラと「同じ名前だったので良いかぁ」と思って見てたら設定の姿が好みドストライクで思わず叫びました← 応援を前提に頑張らせていただきます!!!!! (2022年10月13日 14時) (レス) @page10 id: ea30576081 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぎおさん» コメントありがとうございます! 良くも悪くも“悪魔らしい子”を目指して練り上げた夢主ちゃんなので、彼女のキャラクターも込みで物語を楽しんでいただければ幸いです(*^^*) 不自然にならないよう絡ませ方には気をつけているので、そう言ってもらえて嬉しいです!! (2022年10月11日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年4月26日 15時