１ I want to see your happy face（しょうれん） ページ6
紫耀side.
あ、あれ可愛いな･･･凄く廉に似合いそう･･･。
現場に移動中のタクシーの中。
信号待ちで止まった車窓から見えるハイブランドのショーウィンドウ。
それは廉の好きなブランドのお店で。
マネキンが纏うその服が目に留まったんだ。
それは俺が着たいと思った訳じゃ無くて。(俺の趣味じゃない)
廉に･･･そう、廉に似合いそうだなんて思って。
それを廉が着たらどんな感じか想像してみた。
頭の中で廉がそれを着て、俺に見せるようにクルクル回って。
ああ、やっぱり似合うな、なんて。
「あの、マネージャー？まだ時間あります？そこのお店で買い物したいんだけど。」
「んー、10分位ならあるかな？」
「少し待ってて貰って良いですか？」
「分ったよ。運転手さん、すみません、ちょっと待ってて貰って良いですか？」
「はい。じゃあ路肩停めますね？」
そうして、タクシーを停めて貰って。
「有難う御座います。ちょっと行ってきます。」
「気を付けてね。」
マネージャーに言って、タクシーを降りて、俺は急いでお店に飛び込んだ。
「いらっしゃいませ。」
「あの、すみません、あの服なんですけど･･･。」
店員さんにサイズなんかも確認して、マネキンが着ていた服を上から下まで一式購入した。
「贈り物ですか？ラッピング致しますか？」
会計中に店員さんに訊かれてどうしようか悩む。
一応廉へのプレゼントになるんだけど、ラッピングまでするとちょっと仰々しくなりそうで。
でも折角だし･･･プレゼント開けるの楽しいもんな。
「えっと、どれくらい時間掛かりますか？」
「5分程頂ければ宜しいかと。」
「あ、じゃあ、お願いします。」
「かしこまりました。そちらで暫くお待ち下さい。」
ソファに案内されそこに座ると、店員さんは服を持ってカウンターの中に入っていった。
そこを見ていると、服は店員さんの手で綺麗に畳まれ箱に入れられ、ブランドのロゴの入ったラッピングペーパーに包まれていく。
俺はそれを綺麗にするもんだな、なんて思いながら見ていた。
最後にブランドのロゴの入ったショッパーに入れられて。
「お待たせいたしました。此方で宜しいでしょうか？」
「あ、大丈夫です。」
中身を確認させて貰って、店員さんからそれを受け取って。
「どうも、有難う御座います。」
「有難う御座いました。またお越し下さいませ。」
店員さんに深くお辞儀をされて。
そうしてお店を出て急いでタクシーに戻る。
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弥勒(プロフ) - ちゃ・むさん» 弥勒の作品を読んで頂き有難う御座います。『Shape of love』は今迄と違う設定で受け入れられるか不安でしたが、気に入って頂けたようでホッとしました。続編も考えていたので書いてみようかと･･･。ただリクエストが溜まっているので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (2022年7月28日 0時) (
レス) id: 12c1df49ab (このIDを非表示/違反報告)
ちゃ・む(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく短編集全て拝見させて頂いています。Shape of loveの設定・お話が好きなので2人のその後が読みたいです…！お忙しいとは思いますがタイミングがあれば是非検討していただけると嬉しいです！今後も応援しております！ (2022年7月21日 23時) (レス) @page19 id: 951fa2cf1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：弥勒
| 作成日時：2022年7月3日 0時
