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そして、こんな風に抱き締めてくれて･･･。
俺は神宮寺の背中に手を回し、肩に顔を埋めた。
暫く、そのまま二人で抱き締め合って。
･･･どれくらいそうしてただろう。
「落ち着いた？」
「･･･うん。」
そっと身体を離されて訊かれる。
だけど、ちょっと寂しくて。
まだ離れたくなかった、なんて。
もっと抱き締めて、もっとキスをして。
もっと俺の事を、「好き」って言って欲しいなんて･･･。
チュッ。
「好きだよ、玄樹。」
「なっ、何で？」
どうして俺がして欲しい事･･･？
「あれ？違った？キスして欲しそうだったから。」
だから、ほんとムカ付く。
いつだって俺の気持ちを分かってくれて、先回りしてくれて。
俺の欲しい言葉をくれて、俺のして欲しい事をしてくれて。
「･･･違うもん。」
「え？違ったの？ごめん。」
俺の言葉に、ちょっと狼狽えるのが可愛いなんて･･･。
「もっと･･･もっと、きつく抱き締めて･･･もっと、深いキスが良い･･･。」
そう言うと、神宮寺は綺麗な目を見開いて驚いて。
そして、すっと目を細めて。
「ふふっ、女王様の仰せのままに。」
そのままきつく抱き締められて、強く唇を塞がれて。
「んっ･･･神宮寺っ･･･ごめんね？」
「良いよ、何も言わなくて。不安にさせた俺が悪いんだから。俺こそごめんね？」
そしてまた、唇を奪われる。
臆病な僕は、すぐに不安になってしまうから。
だから君に、いつだって、何度でも･･･。
もっと僕を、好きだと言って欲しいんだ。
ＥＮＤ．
CPの比率を《しょうれん》7に他3ぐらいの割合で書こうと思ってるんだけど中々難しいな。
《ZIP!》の廉君ターンが神回過ぎて、朝から衝撃で何も手に着かない程でした。ストレッチで可愛い動き見れたし、いっぱい可愛い顔のアップ見れたし。あの顔、あの声、あの動き。朝から良いんですか？って感じで。それにまさか廉君の初キスシーンが《ZIP!》なの？って。廉君てベッドであんな感じなんだって。腕枕あんな感じなんだって。キスする時、優しく相手の髪とか顔とか撫でるんだって。いやもう、朝から鼻血吹くかと思った。
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作者名：弥勒
| 作成日時：2021年2月13日 0時
