Home Sweet Home １ (ページ32)

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「何で連絡くれなかったの？」

「何がや？」

一日の仕事を終えて、今日は廉の家に久し振りにお泊りなんだ。

外で夕食を済ませ、シャワーも浴び終わって、ソファで二人まったりタイム中。

先日の収録の事がずっと気に掛かっていて、廉に訊いてやったんだけど･･･。

「何がや？」･･･って、分かってるよね？

「寂しいなら何で連絡くれなかったの？」

「･･･冗談に決まっとるやん。」

テレビ用の《サービストーク》って言いたいの？

「･･･嘘。ほんとでしょ？」

「ふはっ、どっちやねん。」

小さく笑われて。

「本当に寂しかったんでしょ？」

廉を優しく抱き締めた。

「･･･ほんまに寂しかった言うたら･･･どうしてくれたん？」

上目遣いに見つめられた。

色っぽい目･･･。

「そんなのっ･･･すぐに会いに行くに決まってんだろっ？」

愛おしい恋人の可愛いお強請りに、会いに行かない訳が無い。

「はぁっ･･･。」

そしたら盛大に溜息吐かれた。

えっ？何で？

「･･･せやから嫌やねん。」

「ええ？何でよっ？」

意味が分からない。

恋人が寂しい時に会いに行くと言うのに、一体何が嫌だと言うんだろう。