Home Sweet Home １ (ページ33)

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「お前さ･･･自分が疲れとっても俺に会いに来るって言うやろ？･･･そういうの俺、嫌なん･･･。」

そう言ってちょっと悲しそうな顔をする。

「そんなの、俺が会いたいんだから良いじゃん。廉と会ったら疲れなんて吹っ飛ぶもん。」

ほんとに、廉と会ったら疲れなんかどっか行っちゃうんだから。

廉と一緒に居るだけで幸せなんだから。

「俺は嫌なんよ。紫耀いつも忙しくて疲れとるんやから･･･疲れとる時はちゃんと休んで欲しいの･･･。」

俺の背中に廉の長い腕が回される。

「ちゃんと休んで最高のパフォーマンスして貰わな･･･紫耀はKing&Prince(うち)の大事なエースなんやから･･･。」

「俺の事はどうでもええねん」、そう言って自分より俺の事をいつも優先してくれる廉。

「･･･何だよ･･･それ･･･。」

胸の中に色んな感情がぐるぐる渦巻いて気持ちが悪くなってくる。

「身体の疲れは休んだら楽になるけど、心の疲れは取れないもん･･･。」

「紫耀？」

身体を離して廉を見つめる。

水分の多い大きな茶色の瞳。

俺の大好きな廉の瞳。

「廉、うさぎは寂しいと死んじゃうんだぞ。」

「･･･ぉおん？」

その大きな瞳が俺の目を覗き込む。