百九十一話 ページ42
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ジョングクが城を去ってから、あっという間に一年が過ぎた。
あれから、ソクジン兄様は国を立て直すために寝る間もない程に動き回っていたし、
私も出来る限り兄様達の力になれるよう、国中を奔走した。
一年の時が流れ、ようやく町も元のにぎやかさを取り戻し、テヒョンの国の人々との交流も以前のように増えた。
お父様は、今は謹慎中のお義母様の部屋によく訪れているらしく、全てが良い方向へと向かっている。
HS「よく、ここまで立て直せたよね。」
ホソク兄様がポツリとこぼした言葉に全員が頷く。
本当に。
だけど、内乱で国が荒れていた時を忘れてはいけない。
そうやって、より良い国が出来ていくのだと思うから。
YG「これであとは陛下が身を固めてくれたら安泰なんですけどねー。」
JN「こらユンギ！怖いこと言うなよ！」
YG「怖くないでしょうーが。あんた今いくつだと思ってるんですか？」
NJ「このままだとA様の方が先に嫁がれるかもしれないですね。」
JN「何ぃ！？A！！兄様に内緒でいつの間に…っとと。」
慌てて口を塞ぐ兄様を見て、自分が一体どんな表情を浮かべていたのだろうと思う。
『…兄様だって知ってるでしょ？
私、本当に好きになった人にしか嫁がないって決めてるから！』
JN「ああ、そうだったね。」
YG「…馬鹿。」
明るく笑ってみせたのに、申し訳なさそうな顔をする兄様に、いたたまれない気持ちになる。
HS「そんなこと言ってー。
俺のお嫁さんになるって言ってくれてた可愛いAはどこにいったの？」
『ちょっと。
今でも十分可愛いでしょ？』
気まずい空気を壊すように、にこにこ笑いながら私の頭を撫でてくれるホソク兄様に、落ち込みかけていた心が救われる。
皆が、ジョングクの名前を口に出さないようになってから、一体どのくらいの時がたったんだろう。
その名前を聞くと、どうしても反応してしまう私のために、いつしか誰も彼のことを話さなくなってしまった。
JM「姫様、そろそろ明日の衣装合わせを。」
YG「早いな。もうそんな時期か。」
『ふふ。
私ももう十九よ。
立派な大人の女性でしょ？』
YG「え？どこに？」
『ぶっとばすわよ。』
明日は、2年ぶりになる私の生誕祭だ。
去年は誕生日どころではなかったから、十七の時の生誕祭をとても懐かしく感じる。
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d2y - 色々な作品を物色し見てはこの作品に戻り、、を繰り返し４周しました！とてもとても素敵な作品で、大好きです！もちろんbtsは最高ですが彼ら抜きでも良いと感じられる物語でした。ミロ様、いつも楽しい時間をありがとうございます！これからもずっと応援してます！ (1月11日 12時) (
レス) @page50 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
はんだごて - 少し間を空けて２周しましたが、何度でも読みたい作品でした！！本当にお金出して見たくてせめてWiFi切りました！！！形に残してほしいほど貴方には才能があると思います。とても素敵な作品をありがとうございます！ずっとずっと応援してます無理なさらずご自愛ください (2022年9月15日 12時) (レス) @page50 id: 95ed82d62c (このIDを非表示/違反報告)
ソヨン - もう大好き過ぎます(；ω；)今回もたっぷり泣かせてもらいました！ (2022年4月13日 16時) (レス) @page50 id: bd4a77815f (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めっちゃ泣いた。ありがとう。 (2022年2月20日 18時) (レス) @page50 id: 99b69b2f94 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃもち - ジミンちゃんが切なすぎます。。。。涙が。。。。素敵なお話でした👏🏻💫 (2021年12月24日 16時) (レス) @page50 id: 2a9c6ecc5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年8月17日 22時
