百五十三話 ページ4
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TH「そう。ソクジン皇子が…」
『勝手だし、情けない話だけれど…。
必ず私が今私の国に捕まってるあなたの国の人たちも開放して見せるから。だからどうか、兵を上げるのはもう少し待って欲しいの。』
TH「わかった。俺が何とかしてみるよ。」
JM「…出来るの？」
TH「わかんない。
でも、何とかする。俺から父上に話してみる。」
『それなら私も同席する。』
TH「ううん、大丈夫。」
『でも！！』
TH「ごめんね。お姫様をあの人に会わせたくないんだ。」
顔を合わせずに要望だけ伝えるのはとても失礼な気がしたけれど、あまりに辛そうな顔で言うものだから、それ以上何も言うことが出来なかった。
JM「テヒョン、大丈夫ですかね？」
3人残された部屋にジミンの声がポツリと響く。
JK「現状、ヒョンだけが頼みの綱ですからね。」
『ええ。』
自分達の国のことなのに、他国の人間に頼ることしかできないのが歯がゆくてたまらない。
増してや、テヒョンは皇子として縛られる事が嫌で城を出たというのに、国同士の争いに彼を巻き込んでしまって本当に良かったのだろうか。
バタンッ
TH「お待たせ。」
『テヒョン！』
JM「どうだった？」
やや疲れた顔をしたテヒョンが部屋に戻り、一斉に彼に駆け寄る。
TH「とりあえず、一時的に様子を見ることで承諾を得た。」
『本当！？』
彼の言葉に、ほんの少し緊張が解かれる。
TH「ただし、一週間以内に、お姫様たちが探している女官が見つからなかった場合は進軍もやむを得ないって。」
JK「一週間…」
JM「短いね。」
TH「ごめん、もっと役にたちたかったんだけど…」
『いいえ、今は少しでも時間を稼ぐことが重要だもの。あなたがくれた一週間、絶対に無駄にしないから。』
JM「ですね。早速今日も探しに行きましょう。」
TH「城にはいくらでも居てくれていいから。」
JK「助かります、ヒョン。」
『ありがとう、テヒョン。』
TH「うん。
あ、お姫様っ」
『何？』
TH「…ううん、なんでもない。」
ゆっくりと首を振ったテヒョンに違和感を覚えながらも、ジミンとジョングクと共に城を出た。
今は、とにかく時間が惜しい。
なんとしても女官を見つけ出さなければならない。
この時は、希望が見えたと思っていた。
だけど、現実は厳しくて。
結局、探し始めてから5日が経過しても、
女の手がかりすら掴むことが出来なかった。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
d2y - 色々な作品を物色し見てはこの作品に戻り、、を繰り返し４周しました！とてもとても素敵な作品で、大好きです！もちろんbtsは最高ですが彼ら抜きでも良いと感じられる物語でした。ミロ様、いつも楽しい時間をありがとうございます！これからもずっと応援してます！ (1月11日 12時) (
レス) @page50 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
はんだごて - 少し間を空けて２周しましたが、何度でも読みたい作品でした！！本当にお金出して見たくてせめてWiFi切りました！！！形に残してほしいほど貴方には才能があると思います。とても素敵な作品をありがとうございます！ずっとずっと応援してます無理なさらずご自愛ください (2022年9月15日 12時) (レス) @page50 id: 95ed82d62c (このIDを非表示/違反報告)
ソヨン - もう大好き過ぎます(；ω；)今回もたっぷり泣かせてもらいました！ (2022年4月13日 16時) (レス) @page50 id: bd4a77815f (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めっちゃ泣いた。ありがとう。 (2022年2月20日 18時) (レス) @page50 id: 99b69b2f94 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃもち - ジミンちゃんが切なすぎます。。。。涙が。。。。素敵なお話でした👏🏻💫 (2021年12月24日 16時) (レス) @page50 id: 2a9c6ecc5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年8月17日 22時
