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百七十一話 ページ22

動けない私の前に、ニタニタと気持ちの悪い笑顔を貼り付けて歩み寄ってきた男。

女官の両脇にいた男のうちの1人だけど、


そいつの顔には見覚えがなかった。




『!

待って!!』




慌てて、出入り口の方に顔を向けると、女官と、もう1人の男が店から出て行くところだった。























なんてことだ。

取り逃がしてしまった。













『っ!離せ…!!』

「おっと。



あなたを見つけ次第、殺すように命令されてるんだがなぁ。」

『!やめろ!』

「…美しい顔をしている。

どこぞの国に売ればきっと、いい金になる。
命令に背くことになるが、奴 隷になれば死んだも同じだろうよ。」

『!』




私の顎を掴み、品定めをするように私のことを見る男に身震いする。



気持ちが悪い。









「さあ、騒ぎにならないうちに運ぶか





…っ!」

「動くな。」












突然顔の横に伸びた剣に、男の顔からさっきまでの笑顔が消える。










「手を離せ。」

「…お前、いつの間に…」

「聞こえなかった?

汚い手でその子に触るな。」












そう言って、感情のこもらない冷たい瞳で男を見下ろすその人は、いつもの彼とはまるで違っていて。






























『…テヒョン?』















恐る恐る声をかけてみるも、テヒョンは一切私の方を見ようとしない。

彼の向こう側には、地面に伏せている2人の男が見えた。

それから、私を拘束する男へ視線を移すと、ゆっくりと口を開く。













TH「お前も。手を離せ。」



言われてすぐに私から手を離した男は、目の前の男を助けようともせずに、慌てて店を出て行ってしまった。



「くそ!!」

『あ!!』




テヒョンの剣を手で払いのけた男は、私が出口に気を取られた一瞬の隙をつき、後ろに回り込んで私の喉元に剣先を突きつける。
















TH「…お前。どこまで俺を怒らせるわけ?」

「うるさい!

近づくな!それ以上近づいたら姫の命はないぞ!」

『つっ、』

TH「A…、」






















































「お前…


殺されたいの?」





























『ジョン…グク…?』

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 韓ドラ   
作品ジャンル:恋愛
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d2y - 色々な作品を物色し見てはこの作品に戻り、、を繰り返し4周しました!とてもとても素敵な作品で、大好きです!もちろんbtsは最高ですが彼ら抜きでも良いと感じられる物語でした。ミロ様、いつも楽しい時間をありがとうございます!これからもずっと応援してます! (1月11日 12時) (レス) @page50 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
はんだごて - 少し間を空けて2周しましたが、何度でも読みたい作品でした!!本当にお金出して見たくてせめてWiFi切りました!!!形に残してほしいほど貴方には才能があると思います。とても素敵な作品をありがとうございます!ずっとずっと応援してます無理なさらずご自愛ください (2022年9月15日 12時) (レス) @page50 id: 95ed82d62c (このIDを非表示/違反報告)
ソヨン - もう大好き過ぎます(;ω;)今回もたっぷり泣かせてもらいました! (2022年4月13日 16時) (レス) @page50 id: bd4a77815f (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めっちゃ泣いた。ありがとう。 (2022年2月20日 18時) (レス) @page50 id: 99b69b2f94 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃもち - ジミンちゃんが切なすぎます。。。。涙が。。。。素敵なお話でした👏🏻💫 (2021年12月24日 16時) (レス) @page50 id: 2a9c6ecc5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミロ | 作成日時:2019年8月17日 22時

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