百五十八話【JK】 ページ9
「あら、素敵なお兄さん達。」
JM「ありがとう。
ちょっと休んでってもいいかな？」
「ええ。もちろん。」
ジミニヒョンが入ると言った店は、この色街でも1番大きくて立派な店。
迷うことなくここを選んだヒョンは、きっと前々からこの店に目をつけていたんだろう。
「部屋は一緒でいいかしら？」
JM「あー。
…はい。」
大口を叩いたくせに、いざ店の中に入ると、女達から降り注ぐ好奇の視線に恐怖を抱き、思わずヒョンの着物を引っ張ってしまった。
JM「だから帰れって言ったのに…」
「帰りません。」
ヒョンからの呆れた視線を感じるけれど、ここまで来たら帰るわけにはいかない。
実際、時間がないし、少しでも情報を手に入れたい。
なんとか手がかりが掴めればいいけれど…。
「「よろしくお願い致します。」」
JM「よろしく。
座って。」
部屋に入ってきた女達に、思わずぎょっとする。
派手な化粧に、激しく胸元がはだけている着物。
ちらっとヒョンの方を見ると、全然平気そうに女と会話を始めている。
女「お酒は飲まれますか？」
「あ…うん。」
普段はあまり飲まないけれど。
酒でも飲まないと俺にはこの場は無理そうだったので、器に注いでもらった酒を、一気に喉に流し込む。
女「お二人は、他国の出身でいらっしゃいますか？」
「え？
そうだけど。どうしてそう思うの？」
何杯目かの酒を口に含み、少し気持ちが解れたところで聞かれた質問に、少し違和感を覚える。
女「ああ、すみません。
昨日お相手させてもらった方もあなた方と同じようなお召し物でいらっしゃいましたから。
その方は、隣国の出身だと…」
女の言葉に、隣にいたジミニヒョンが俺に目配せをする。
「へぇ。
その男は、1人だった？」
女「いえ。連れがいるとおっしゃってました。」
「そっか。
…もしかしたらその人、俺達の知り合いかも知れなくて。
今、どこにいるか知ってる？」
尋ねた俺に、女はクスクスと笑う。
「…何？」
女「いいえ？
…その質問にはお答えできません。」
「なんで…」
女「お客様の素性をお話するわけにはいきません。」
JM「お金なら出すよ。」
隣から身を乗り出したヒョンに、女はますます笑みを深くする。
女「ここは色街です。
私は、あなたが欲しい。」
「俺？」
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d2y - 色々な作品を物色し見てはこの作品に戻り、、を繰り返し４周しました！とてもとても素敵な作品で、大好きです！もちろんbtsは最高ですが彼ら抜きでも良いと感じられる物語でした。ミロ様、いつも楽しい時間をありがとうございます！これからもずっと応援してます！ (1月11日 12時) (
レス) @page50 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
はんだごて - 少し間を空けて２周しましたが、何度でも読みたい作品でした！！本当にお金出して見たくてせめてWiFi切りました！！！形に残してほしいほど貴方には才能があると思います。とても素敵な作品をありがとうございます！ずっとずっと応援してます無理なさらずご自愛ください (2022年9月15日 12時) (レス) @page50 id: 95ed82d62c (このIDを非表示/違反報告)
ソヨン - もう大好き過ぎます(；ω；)今回もたっぷり泣かせてもらいました！ (2022年4月13日 16時) (レス) @page50 id: bd4a77815f (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めっちゃ泣いた。ありがとう。 (2022年2月20日 18時) (レス) @page50 id: 99b69b2f94 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃもち - ジミンちゃんが切なすぎます。。。。涙が。。。。素敵なお話でした👏🏻💫 (2021年12月24日 16時) (レス) @page50 id: 2a9c6ecc5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年8月17日 22時
