偽り【JK】 ページ36
・
ヌナが倒れた。
YG「様子見にいかなくていいの？」
「…ヒョン達がいますから」
そんなこと言って。
本当は今すぐヌナの傍に行きたいくせに。
ヌナが倒れた時、すぐ駆けつけて彼女を抱き上げて部屋を出て行ったテヒョンイヒョンに嫉妬する資格なんて、僕にはない。
ヌナに見せつけるようにアリン先生と仲良くしたりして。ほんと馬鹿みたいだ。
そんな僕の気持ちを見透かしているのか、ユンギヒョンは「後悔するなよ」と言い残すと、そのまま練習室を出ていってしまった。
だって、どうしたらいいんだよ。
数日間、なるべくヌナと離れて生活してみた。
だけど、結局頭の中は彼女のことばかりで。
僕のこのヌナに向かう【好き】の気持ちを、別の【好き】に変換するには離れることが一番だってそう思ったのに。
ああ、でも。
結局は、夜帰ってこないヌナを待っていたりして。
全然離れられてなかったななんて思い自嘲的に笑う。
リビングで待っているうちに眠ってしまい、起きたらすぐ隣でヌナが眠っていた時があった。
無防備すぎる彼女を見て、また苦しくなって。
もう諦めてまた可愛い弟を演じればいいじゃんって目先の誘惑に負けそうにもなった。
だけど、それじゃ苦しいままだから。
「ヌナ…」
一人だけの練習室に俺の情けない声が響く。
さっきの、ヒョンの腕の中で眠る青白い顔をしたヌナを思い出して胸が潰れるくらい痛くなった。
この我慢に、本当に意味なんてあるのかな。
・
TH「ねぇ、A知らない？」
「え？はい…」
カムバックショー当日。
披露曲も残すところあと一曲となった時に、ヌナがいなくなった。
JM「いないの？
もうそろそろスタンバイしなきゃいけない時間だけど」
ヒョン達が焦りだし、僕も連絡を取ろうとしたけれど机の上に見覚えのあるスマホを見つけて手を下ろす。
TH「俺探しに行ってきます」
そう言ったヒョンに、僕もと声を上げようとしたのに、まるで縫い付けられたように足が動かなかった。
すると、
TH「何してるの。
お前も一緒に行くんだよ」
テヒョンイヒョンに強く腕を引かれ、そのまま一緒に部屋を出る。
TH「何があったか知らないけど」
「知らないなら何も言わないでください」
TH「やだね」
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キム･カズ(プロフ) - ミロさん» 一生付き合っていきまーす（ハート） (2020年6月19日 0時) (
レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あすきさん» 3回も！光栄すぎます…！！書いてて楽しいお話なので、また続編でお会いできたらうれしいです！頑張って戻ってきますねー！(о´∀`о) (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - さっちゃんさん» そんな映えある枠に入れていただき本当に恐縮です…それにとっても嬉しい(//∇//)さっちゃんさんいつもコメントから優しくて暖かいお人柄が伝わってきて、こうやってやりとりをするたびにほわっと癒されております。いつも本当にありがとうございます。 (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - チムチムさん» わぁい！！嬉しいです(*^^*)私もホソクさんにこんなこと言われたら溶けてなくなってしまいます！にやにや (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - 湯海さん» （笑）（笑）（笑）そうなんです。ツンデレが好きなんですとにかく。MJではなく道明寺なんです。（嵐大好きです）ホソクさんは、私がハマっちゃってるのが伝わるくらい美味しいとこ持ってくキャラとなりつつあります。そんな彼にまた続編で会いに来てくださいぃい！ (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月26日 23時
