誰が悪い？【HS】 ページ26
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「落ち着いた？」
AR「うん。ごめんねホソク」
練習室で泣き出したヌナを連れ、事務所内にある休憩室にやってきた。
すぐに落ち着いたヌナは、水の入ったペットボトルを渡した俺にありがとうと微笑むとすぐにまた俯いてしまう。
『あのさ、ヌナ。
確かにAはダンスの覚え悪いし、
振りも飛びやすいし、
体力もないけど』
AR「言い過ぎじゃない？」
『でも、頑張ってるよ。
もしかしたら俺達の中で一番頑張ってるかも』
思えば、Aが自信満々だった時なんて一度もないかもしれない。
普段はふざけたことばっかり言ってるけど、
俺達のうちの誰かが抱きしめてやらないとステージにも立てないくらい怖がりで。
だけど、それでもアイドルである事をやめようとしない。
Aは決して弱くない。
AR「ホソクは相変わらず優しいね」
「そうかな？よく鬼って言われるけど？」
AR「でもね、
Aさんにはホソクのそういう気持ち、伝わってないみたい」
ハッとしてヌナを見ると、彼女はもう顔を上げていて。
AR「言おうか迷ったけど…
Aさん、苦しんでるみたいよ」
「Aが苦しんでる？」
AR「うん。
あなた達の練習にはついていけないって。
自分には厳しすぎて…
全部放り出したくなる時があるって」
「それ…
本当にAが言ったんですか？」
信じられない。
文句を言いながらも、ひたむきに練習する彼女の姿とそんな言葉達は結びつかない。
「直接聞いて…」
AR「だめ！
誰にも言えないからって私に話してくれたの！」
立ち上がった俺の腕を掴んだヌナに、まるで歩く力まで吸い取られてしまったよう。
「…わかりました」
あいつがそんなこと言うわけないと思いながらも、
少し臆病になった俺は、もう一度練習室に戻ることが出来なかった。
Aが練習中に倒れたのは、それから数時間後のことだった。
テヒョンに担がれて部屋を出て行く彼女を茫然と見ながら、ヌナの言う通りだったとそう思った。
彼女を見ると、ほらね。というように悲しげな表情を浮かべていて…
Aが気がついたと聞いて医務室に駆けつけ、いつもより更に白くなった彼女の顔を見てぎゅっと胸が絞られるように痛くなった。
ごめん。
ごめん、A。
「俺のせいだ」
俺が、無理をさせたから。
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キム･カズ(プロフ) - ミロさん» 一生付き合っていきまーす（ハート） (2020年6月19日 0時) (
レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あすきさん» 3回も！光栄すぎます…！！書いてて楽しいお話なので、また続編でお会いできたらうれしいです！頑張って戻ってきますねー！(о´∀`о) (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - さっちゃんさん» そんな映えある枠に入れていただき本当に恐縮です…それにとっても嬉しい(//∇//)さっちゃんさんいつもコメントから優しくて暖かいお人柄が伝わってきて、こうやってやりとりをするたびにほわっと癒されております。いつも本当にありがとうございます。 (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - チムチムさん» わぁい！！嬉しいです(*^^*)私もホソクさんにこんなこと言われたら溶けてなくなってしまいます！にやにや (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - 湯海さん» （笑）（笑）（笑）そうなんです。ツンデレが好きなんですとにかく。MJではなく道明寺なんです。（嵐大好きです）ホソクさんは、私がハマっちゃってるのが伝わるくらい美味しいとこ持ってくキャラとなりつつあります。そんな彼にまた続編で会いに来てくださいぃい！ (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月26日 23時
