ヒーローだね ページ30
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『…どうしよ…、
もう時間が…』
閉じ込められてからどのくらい時間が経っただろう。
多分、１０分も経ってないくらいなんだろうけど、体感的には何時間もここにいるような気がする。
鉄の扉を叩きまくったせいで手は赤くなり、叫びすぎたせいで声は枯れている。
これから歌うっていうのにこれはまずい。
でも、声を出さないと誰も気づいてくれない…。
『すみませーん！
誰かいますか！？』
もし間に合わなかったらと思うと…
怖くてたまらない。
嫌なんだよ、皆に迷惑をかけるのは。
『誰か…
助けて…っ』
「…ヌナ？」
嘘…
今。
『…ジョングク…？』
JK「ヌナ？そこにいるの？」
『うん…うん…っ』
扉一枚挟んだ向こう側から聞こえる声に、ふっと足の力が抜けてその場に崩れ落ちる。
JK「何、これ。開かないんだけど」
『あ…鍵かけられてて』
ドンドンと激しく動く扉は今にも開きそうだけど、さすがにそんなことはなくて。
げ。もしかしたら鍵ないと開かない！？
さーっと青くなっていると、扉の向こう側が静かになった。
JK「ヌナ、なるべく扉から離れてて」
『え？うん、わかった』
言われたとおり、立ち上がって扉から距離をあける。
え？
待って、嘘でしょ？
嘘でしょ、待って？
『ジョ、』
ドン！！！
『うわぁ』
心配したとおり、ものすごい音とともに扉が蹴り開けられた。
信じられん、これ鉄の扉だけど？
今後一切マンネには逆らわないでおこうと心に誓っていると、開いた扉からひょっこりと顔を出した可愛い筋肉ゴリラ。
JK「ヌナ…大丈夫？怪我ない？」
『うん。
ジョングク…ありがとう見つけてくれて』
JK「ううん。
ごめん、ヌナ。僕謝らないといけないことがたくさんある」
私を見て、きゅっと眉毛を下げるジョングクを見て…
気がついたら彼の頬に手が伸びていた。
『ジョングク、髪染めたんだね』
JK「え？
今更…？」
最近まで明るかった彼の髪は黒く染まっていて、頬からその髪へと手を滑らせると、ジョングクは驚いたように目を少し丸めた。
『だって、こんな風に近くでジョングクを見るの、久しぶりなんだもん』
JK「…、ヌナ…」
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キム･カズ(プロフ) - ミロさん» 一生付き合っていきまーす（ハート） (2020年6月19日 0時) (
レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - あすきさん» 3回も！光栄すぎます…！！書いてて楽しいお話なので、また続編でお会いできたらうれしいです！頑張って戻ってきますねー！(о´∀`о) (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - さっちゃんさん» そんな映えある枠に入れていただき本当に恐縮です…それにとっても嬉しい(//∇//)さっちゃんさんいつもコメントから優しくて暖かいお人柄が伝わってきて、こうやってやりとりをするたびにほわっと癒されております。いつも本当にありがとうございます。 (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - チムチムさん» わぁい！！嬉しいです(*^^*)私もホソクさんにこんなこと言われたら溶けてなくなってしまいます！にやにや (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - 湯海さん» （笑）（笑）（笑）そうなんです。ツンデレが好きなんですとにかく。MJではなく道明寺なんです。（嵐大好きです）ホソクさんは、私がハマっちゃってるのが伝わるくらい美味しいとこ持ってくキャラとなりつつあります。そんな彼にまた続編で会いに来てくださいぃい！ (2020年6月18日 21時) (レス) id: 4091476ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年5月26日 23時
