真実【TH】 ページ16
ある日、ジミンから久しぶりに3人で遊びたいと言われて、そのことをジョングクに伝えた。
俺たちは高校はバラバラだったけれど、
皆地元が一緒で、なにかとよくつるんでいた。
だけど。
JK《ジミン…って、誰だっけ？》
《は？》
JK《俺知ってる？その人。》
悪い冗談やめてよ。
そう言いかけて言葉を読み込む。
だって、ジョングクの顔は冗談を言ってるように
見えなかったから。
…それに、いつかナムジュン先生が言っていた言葉を思い出したから。
�爐發掘�彼と生活する中で、おかしいなと思うことがあったらすぐ連絡して欲しい��
先生が言っていたのはきっとこのことなんだろう。
《…ごめん、間違えた…。
ジョングクの知らない友達だった。》
JK《…なんだ、そっか。》
咄嗟についた嘘だった。
本当のことを伝える勇気なんて俺には出なかったから。
…だって、こんなのってない。
俺は、なんてことをしてしまったんだろう。
びっくりさせないでよ、と笑うジョングクに、俺は気を抜いたら溢れてきそうになる涙を堪えて笑うのが精一杯で。
一体何をしたら償うことができるんだろうって。
だけど、俺にできることはただそばにいることくらいで。
少しずつ、昔の思い出を忘れていくジョングクに、そんな過去は最初からなかったように振舞いながら、いつかは俺のことも忘れてしまうかもしれない恐怖を心の奥底にしまい込み、少しでも同じ時間を過ごせるようにした。
だって、
ジョングクがこうなってしまったのは、全部俺のせいだから。
それに、そうじゃなくても俺とジョングクは親友だから。
罪悪感は、日を追うごとに増してきて。
自分だけが幸せであることに疑問を抱くようになった。
俺が何よりも大切で、大事な女の子。
俺にとってその子が初恋で、高校の頃、必死になってアプローチしてようやく付き合うことができた。
彼女と過ごす時間は、どんな時でも幸せで、愛しくて…
だからこそ、苦しかった。
彼女の隣で俺だけが幸せになっていいわけがない。
だから、
そんな一方的な理由で、
俺はAに別れを告げたんだ。
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kairu(プロフ) - こんなに心を揺さぶられる作品は初めてで本当に読み終わった事が悲しいやら、嬉しいやらです。本当にひとつの素晴らしい映画を見終わった様な気持ちです。ジミンペンなんですけど、グクペンになりそうです。まだ涙が止まらないです。素晴らしい作品ありがとうございます (2021年4月27日 19時) (
レス) id: df72f9e897 (このIDを非表示/違反報告)
リユン - すごい感動しました！読んでいくうちに自然に涙が溢れてきて、読んでよかった！！という気持ちになりました､！ (2021年2月14日 23時) (レス) id: 00bef8cb3c (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - そんな…泣かさないでぇ。涙枯れる (2020年11月28日 14時) (レス) id: e9d90d82df (このIDを非表示/違反報告)
kurikurina(プロフ) - すごい感動しました！！私が好きな小説と似ている設定だったので余計にグッとくるものがあって…最高でした！！ (2020年9月27日 1時) (レス) id: 5527e740c4 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - オトさん» わぁあ！それは嬉しすぎるご連絡です。すごく嬉しい・・・ありがとうございます！！(o^∀^o)どちらも思い出深い作品なので、そのように言っていただきとても嬉しいです。ありごとうございます。これからもよろしくお願いします。 (2020年9月1日 23時) (レス) id: b1cdd73458 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年9月29日 23時
