最後になんて ページ40
一度だけ来たことがある、彼のマンションの前で一度深呼吸をする。
勢いでここまで来たものの、彼に伝えるべき言葉がなんなのか、どんな顔して会えばいいのか、私にはわからなかった。
ええい、ままよ!!
悩んだって仕方がない。
思い切ってインターホンを押すと、
《はい。》
そんなに会っていないわけでもないのに、ひどく懐かしく聞こえる彼の声。
『ジョングク君…私だけど。』
JK《…先生?》
一瞬、戸惑ったような声を出した彼だけど、
JK《何しに来たんですか?》
すぐに抑揚のなくなった声色に、今度は私の方が戸惑う。
『君の絵を見ました。
…なんであんなことしたんですか。』
JK《…最後だと思ったから。》
『…え?』
JK《今回のことで、さすがにもう、先生のことを諦めようって思ったんです。
俺が勝手に先生を好きで、勝手な行動をして先生に迷惑をかけたことは事実だから。
…だから最後に、ああすることで、校長達に俺の気持ちを証明したんです。
全部、俺の独りよがりだったんだって。》
独りよがり、だなんて。
『だからってあんな無茶苦茶な…』
JK《…それから、
あれは、俺の最後の告白です。》
『…っ』
…なんて。
なんて、もどかしいんだろうか。
インターホンから聞こえる彼の声。
私と彼の距離は、そんなに遠くないはずなのに。
この隔たりが、邪魔で邪魔で仕方がない。
『ジョングク君、少しでいいから出てこれませんか?』
JK《無理です。》
『…なんで?』
JK《顔を見たら、最後になんて出来なくなります…、》
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JinJin?(プロフ) - ジンくんの片思いが終わっちゃうのかな。諦めちゃうのかな。先生の幸せを願うジンくんだから、このままやっぱり伝えない選択をしそうだけど、告白はして欲しいな〜 (2022年5月2日 12時) (レス) @page37 id: 906ff65d51 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» 私もこのお話のテヒョン君、気に入ってるので嬉しいです(*^^*)3人の男子高校生感が書いてて楽しくて笑私の癖なんですが、必要以上にサブメンバーを愛してしまうんですよね。メインが薄くなるので考えものですが、そう言ってもらえて安心しました(*^ω^*) (2019年10月22日 23時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - テヒョンさんが最高のポジションでいい意味で四次元でした。 この作品もジミンさんの恋心は感涙にむせぶ思いでした。 ジンさんの男らしさも強くて脆い感じが大好きです。 ミロさんの作品はサブメンバーがとても素晴らしいと思います!が (2019年10月22日 12時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - AULA−輝きさん» 傷ついた思い出が、今の素敵なAULA様を作ったんですね。私なんぞが偉そうに言えることなんて何もないですが、大事な恋のお話が聞けて、胸がいっぱいになりました。ありがとうございます。これからもお互いお話し作り頑張りましょうね(*^^*) (2019年10月21日 20時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - AULA−輝きさん» AULA様 コメントいただかありがとうございます(*^^*)自分の気持ちに真っ直ぐなAULA様も素敵ですが、相手の方も、AULA様の気持ちを受け止めたからこそきっとたくさん悩まれたんでしょうね。お2人共とても素敵な方ですね。(*´-`) (2019年10月21日 20時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年6月19日 21時