九話 ページ9
『でもわたし、誕生祭って苦手だな〜。』
SJ「ええ！？なんで？めでたい日じゃない！」
そう言って、机の上に置いてあった私のお菓子を勝手にパクパクと食べ始めるお兄様。
皇子の威厳もクソもない。
『だって、民達の前で挨拶できるのは一瞬なのに、そのあとずーーーーーーっと貴族の人たちとかたっくるしい挨拶でしょ？考えただけでも肩がこるもの。』
SJ「まあ、確かに楽しいもんじゃないよねー。」
YG「皇子も、姫様もそれが執務なんですから。文句言わずにこなしてください。」
『ユンギ鬼だー。』
SJ「鬼ー。」
お兄様と一緒になって茶化すと、諦めたように長居ため息をつく。
SJ「まぁ、でも。お前の生まれた日だ。俺にとってはすごく幸せな日だよ。」
ふわふわと撫でられ、目を瞑る。
お兄様に頭を撫でられるのは、いくつになっても安心する。
子どもの頃、よく城を抜け出して、皇帝であるお父様に叱られて泣いていた時も、よくソクジン兄様がこうやって慰めてくれたっけ。
『お兄様がそう言うなら、私も誕生日、もっと好きになるわ。』
SJ「うん。挨拶の時は俺も近くにいるから。安心したらいいよ。」
YG「甘い兄貴だよなー。」
NJ「まぁ、皇子の気持ちもわかりますけどね？」
YG「わっかんねー。」
お兄様達に別れを告げ、ジミンの部屋を目指す。
今日は私の誕生祭の打ち合わせがある。
お兄様にもああ言ったことだし、頑張らなくちゃね。
「これはこれは、A様ではないですか！」
げ。
『…ごきげんよう、スンヒ。』
会いたくない奴に会ってしまった。
笑顔で挨拶をしながら心の中で悪態をつく。
SH「相変わらずA様はお美しい。」
『お上手ですこと！』
この国で一番の上流貴族、ハン家の長男であるスンヒのことが、私は少し…いや、かなり苦手だ。
歳もそう変わらないので、仲良くしたいのは山々なんだけど、彼の私を見る目つきが、どうも好きになれない。
SH「ところで、一月後の誕生祭で、A様の結婚相手が公表される噂がありますが、それは誠にございますか？」
『なっ！！
…い、今ここで初めて聞いた。』
結婚相手！？
誰がそんなことを…！！
SH「それは残念です。名乗り出ようと思ったのに。」
動揺した隙に、間合いを詰められる。
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます！（ ; ; ）ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです（^人^）わー、テンションあがっちゃいました（笑） (2019年10月30日 8時) (
レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか？読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが（´-`）.｡oO私も宮廷物？の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ！投票ありがとうございます！(´；ω；`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね！素敵なお名前だと思っておりました！ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます！ 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います！ (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー！？！？嬉しすぎます…！！震えながら更新してるので、本当に励まされます…！！ありがとうございます！（ ; ; ） (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年2月14日 23時
