十五話 ページ15
JK「ヒョンには秘密ってことで。」
『わかった！』
JK「リンを繋いでくるので、ここにいてください。」
『うん。』
妨げるものが何もないからか、吹く風は真っ直ぐで、なんとも心地いい。
我慢できずに、そのまま仰向けに寝転がる。
『気持ちいいなー！』
空は良く晴れていて、暖かく、なんだか眠くなってくる。
JK「姫様！？」
『はい！？』
うとうととして瞑りかけていた目を開けると、少しだけ息を切らしたジョングクが私を覗き込んでいた。
JK「びっくりしたじゃないですか！急に消えるから…。」
『ああ…ごめんね。』
青々とした草の丈は、寝転んだ私の姿を隠すのには十分な長さだった。
『可愛い…。グク。』
JK「っ。」
ほんの少し瞳を潤ませた彼が、あんまり可愛くて、幼い頃のように名前を呼んでみる。
グイッ
『わ。』
急に引っ張り起こされて、屈んでいた彼と向かい合う。
JK「皇后が言ったこと、気にしてます？」
『え？』
JK「すみません、さっきの話…聞くつもりじゃなかったんですけど…。」
気まずそうに目をそらすジョングクを見て、一連の彼の行動に合点がいく。
『気にしてないといえば嘘になる。』
JK「姫様…」
『でも、ジョングクがこうやって励ましてくれたから平気！』
JK「…。」
私の気が紛れるように、彼なりに考えてくれたんだろう。
JK「平気でも何でも、知ってて欲しいから言いますけど。
あなたに何も取り柄がないなんて、そんなことは絶対ないです。」
『…そうかな？』
JK「他の誰も持ってないものを、姫様は持っていますから。あなたが居なかったら、俺はここにはいませんでした。」
『ジョングク…。』
JK「何ですか？」
『名前で呼んでほしい。』
JK「A様。」
ずっと気付いていた。
自分がお義母様に愛されていないこと。
私は亡くなった母にそっくりだから。
それに、言われた通りにせずに、自分に必要だと思ったことだけを選ぶ私を疎ましく思うのも仕方のないことだろう。
『決めた、私。明日からはもう授業サボらないようにする！』
JK「A様…」
『ジョングクに名前で呼んでもらうと、私、なんだか自分のこと好きになれるんだ。』
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます！（ ; ; ）ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです（^人^）わー、テンションあがっちゃいました（笑） (2019年10月30日 8時) (
レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか？読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが（´-`）.｡oO私も宮廷物？の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ！投票ありがとうございます！(´；ω；`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね！素敵なお名前だと思っておりました！ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます！ 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います！ (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー！？！？嬉しすぎます…！！震えながら更新してるので、本当に励まされます…！！ありがとうございます！（ ; ; ） (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年2月14日 23時
