十三話 ページ13
ジミンの部屋を飛び出して、慌ててお義母様__皇后様のお部屋を目指す。
ソクジン兄様と私のお母様は、私が子供の頃に亡くなっていて、それからしばらくして側室だったお義母様が新しく皇后となった。
『あれ、ジョングク。なに?付いてきたの?』
JK「普通、お姫様には付き人がいるものでしょう?」
『あはは、そうだったね!ありがと!』
JK「でも俺、あの皇后様苦手です。」
ポツリとこぼしたジョングクに、足を止める。
『そんなこと言わないで?お義母様はいつも国の為、民の為を思っている素晴らしい方よ?』
振り返ってそう言うと、彼は俯いたまま、すみませんと私に謝る。
『私に謝らなくてもいいよ。心配しないで!きっとジョングクにもお義母様の偉大さが分かるわ。
さ、行きましょう。お義母様が待ってる。』
JK「俺が心配なのは、あなたです。」
彼のつぶやきは、私には届かない。
『お義母様、Aが参りました。』
「入れ。」
皇后付きの女官に、扉を開けてもらい、ジョングクと一緒に部屋へ入る。
『失礼します。お久しぶりです、お義母様。お元気でしたでしょうか?』
「あぁ。見ない間にそなたは大きくなられたなぁ。幾つになった?」
『次の誕生日で17歳になります。』
そうか、と目を細めるお義母様は、相変わらず目を貼るほどに美しい。
私なんかとは違う、隣国から嫁いできた彼女は、正真正銘の王族の女だ。
「それでは、そろそろ婚姻せねばならないな。」
『お義母様、それは…』
「それも、王国の姫として生まれた女の宿命。それが理解できないわけではないな?」
『…。』
鋭く見据えられて、二の句が出ない。
「お前は、あらゆる学問に秀でた1番上の兄や、武術に長けるホソクとは違い、何の取り柄もないだろう?」
『…その通りでございます。』
「あるのは、その美しい容姿だけ。この国の為を思うなら、相応しい相手と婚姻を結ぶことだ。」
『承知しております。…ですが、お義母様。その相応しい相手は、私が自分で見極めます。』
「そなたに見極められるのか?」
『はい。ですから、もう少し時間をください。』
「…まぁ、いい。良い相手が見つかり次第、すぐに婚姻させる。よいな?話は以上だ。」
「分かりました。失礼します。」
一度、深く頭を下げ部屋を出る。
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます!( ; ; )ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです(^人^)わー、テンションあがっちゃいました(笑) (2019年10月30日 8時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか?読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが(´-`).。oO私も宮廷物?の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ!投票ありがとうございます!(´;ω;`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね!素敵なお名前だと思っておりました!ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます! 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います! (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー!?!?嬉しすぎます…!!震えながら更新してるので、本当に励まされます…!!ありがとうございます!( ; ; ) (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年2月14日 23時