四十四話 ページ44
『似合う?』
さっそく耳につけて見せると、
JM「似合います!」
と、にっこり笑ってくれる。
嬉しいな。
ジミンとジョングクの耳にも自分のものと同じ石が付いている。
誰かと何かをお揃いにするのって、こんなに嬉しいものなんだね。
上機嫌で歩いていると、近くでわーっと歓声があがるのが聞こえる。
『今のなんだろう?』
JM「あ、あそこじゃないですか?人集りが出来てます。」
JK「俺、見てきます!」
好奇心旺盛なジョングクが、たーっと走っていき、人だかりの中に飛び込んでいった。
しばらくすると、人の群れの中からヒョイと顔を出し、手招きをする。
え
あの中に入るの?
JM「うわっ、すごい人…。」
『これ、はぐれちゃいそう…わ!』
人に揉まれて窒息死寸前のところでジョングクに引っ張り出される。
JK「遅いですよ!あれ、見てください。
武闘大会ですって!」
目を輝かせるジョングクが指差す方を見ると、舞台の上で剣を交わらせる2人の男が、盛り上がる歓声の真ん中で対戦しているところだった。
JM「わ。結構本格的だね。」
JK「ちょっと見ていってもいいですか?」
『いいよ!』
答えると、身を乗り出し、食い入るように男たちの試合を見る。
そういや、ホソク兄様がジョングクのことを剣術馬鹿って言ってたっけな。
真剣な彼の横顔を見て、確かにな。と思い笑ってしまう。
JM「なんか、かなり剣の扱いがうまいね。」
JK「ですね。下手したら城の連中より実力あるかも。」
HS「当たり前だろ。俺が見てるんだから。」
「「「え?」」」
HS「やー。お前達とこんなところで会うなんてな!」
突然のことに驚き固まる私達。
な、なんで兄様がここに!?
JM「ホソク様、今日こちらにいらっしゃる日だったんですね…。」
HS「うん、ここで剣術教えてる奴らが今日の武闘大会に出るっていうから見に来たんだ。ま、すぐ戻らないといけないんだけどさ!」
JK「あの2人もホソク様が指導してるんですか?」
HS「もちろん!」
笑って答えたホソク兄様に尊敬の眼差しを向けるジョングク。私とジミンには絶対見せない顔だな?
まあ、気持ちはわかる。
『兄様、じゃあこの後は時間ないの?』
HS「そ。これからまた城に戻ってやることがあるんだ。」
なんだ、残念。
一緒に祭を楽しめるかなって少し期待したのに。
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます!( ; ; )ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです(^人^)わー、テンションあがっちゃいました(笑) (2019年10月30日 8時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか?読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが(´-`).。oO私も宮廷物?の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ!投票ありがとうございます!(´;ω;`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね!素敵なお名前だと思っておりました!ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます! 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います! (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー!?!?嬉しすぎます…!!震えながら更新してるので、本当に励まされます…!!ありがとうございます!( ; ; ) (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年2月14日 23時