お姫様抱っこ ページ9
チッと舌打ちして私の手を離した男の人は、テーブルの上に置いてあったティーポットを掴むと思い切り地面に叩き落とした。
JM「何！？」
TH「A…？」
その音に部屋の皆がこっちの騒ぎに気が付いたのを見て、まずいと思ったのか二人組は席を立つ。
そして、
『きゃっ』
CW「A…！」
私に思い切りぶつかり、さっさと教室を出ていった。
CW「やだ、A、血が…」
『え？げぇ！！』
どんくさくもさっきティーポットが割れた場所に倒れ込んでしまったせいで割れた破片で足や腕を切ってしまったみたい。
CW「ねぇ、すぐ保健室…」
JK「連れてく」
『…え』
ふわっと身体に感じた浮遊感。
自分の状態を把握するまでに３秒はかかった。
『っなぁ！！下ろして！！』
JK「うるさい動くな。しゃべるな」
私を抱き上げたジョングク君は、全力で抗う私を力で封じ込めて文化祭でたくさんの人が行き交う廊下を突き刺さる視線も無視してずんずんと突き進む。
恥ずかしい！！これは恥ずかしいよジョングク君！！
君はどうだい！？！？
JK「…」
顔を覆いながら指の隙間からジョングク君の顔を見上げてみるけれど、今彼に私の心の叫びは聞こえていないようで、ただ少しいつもより必死な表情のその顔に…
なんだか胸が苦しくなった。
JK「逃げるなよ」
『あい』
保健室のベッドの上に下ろして釘を刺すと、消毒液やら包帯やらを持ってすぐに戻ってきたジョングク君。
JK「なんでこんな時に先生いないんだろ」
『今日は先生も楽しんでるんだよ』
JK「呑気なもんだよ」
『ぎゃー！痛い！！』
痛がる私を無視して消毒していく彼は、やり方がよくわかんないのかありえない量の液を私の腕や足にかけていく。
JK「なくなった」
『でしょうね！！私の身体ぴかぴかだよ！』
JK「よかったじゃん」
ふふん、と笑うジョングク君は通常運転。
さっきの表情は見間違いだったのかと思うほど。
…そうだ。
『ありがとね、さっき。またジョングク君に助けられてしまった』
JK「マニュアル通り動いただけですけど」
『だとしてもー！！』
JK「ふはっ」
ほんとに素直じゃない人だ。
でも、ケラケラと笑うジョングク君を見てホッとする。
歓迎会の時はすごく苦しそうだったから。
JK「あの時ほどたち悪いやつらじゃなかったからね」
『…なるほど』
JK「それに、心境も変わったし」
『と、いうと？』
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ミロ(プロフ) - ももなさん» ももなさん！私も大好きですよ！(o^^o)少しでもあったかい気持ちになってもらえてたら幸せです！(TT) (2020年10月23日 23時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» 私も大好きです！！！ (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» カズしゃん！この主人公心の声もガバガバなんでちょっと尊敬しています笑読んで下さりありがとうございます(>人<;) (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ももな(プロフ) - 大好きですミロさん！！！！本当にミロさんのお話は全部あったかいです(TT) (2020年10月22日 0時) (レス) id: 01ec482e54 (このIDを非表示/違反報告)
キム･カズ(プロフ) - みろしゃん…もう大好き！！主がクラスの女子に好かれてる感じも好きだし、あんまり怯まない主好きっす！！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年10月18日 18時
